上越市出身。地元の高校を卒業後、建設業に携わる。22歳のとき、母親の福祉事業の立ち上げに関わり、福祉事業所の利用者の生活指導員として働き始める。福祉事業所の業務で食品の販売に携わる中で、利益を上げるためには6次産業化に取り組むことが必要と考え、26歳のときに就農。令和3年度で就農4年目となる。
食品の販売員として、全国の百貨店等を周った経験から、今まで仕入れていたものを自らが作れば、原材料のコストが抑えられ、利益率が上がると考えました。そこで、6次産業化を目指そうと思い、就農することを決めました。
露地栽培(200アール):大根、えだまめ、カリフラワー、オクラ、キャベツ
ハウス栽培5棟(10アール):ほうれん草、オクラ
大根やオクラ、キャベツについては、学校給食用としても生産しています。
収穫や出荷調整などの作業は、手作業が多く体力の消費が激しいため、気温の高い日中を避け、午前中に行うようにしています。午後は、乗用機械を使用して行う防除や、選定・配達などの作業を行います。また、福祉事業所の利用者の生活指導員の仕事もしています。
配達の仕事を終えた後は、子どもを迎えに行き、帰宅後、家族団らんの時間を取っています。
青果市場は火曜日と日曜日がお休みのため、自分自身も休日にしています。
私は生産した農作物を直売所に出荷しています。直売所では、商品に生産者の名前を掲示して販売しているため、消費者の方が自分の名前を見て商品を購入してくれることが大きなやりがいです。
また、福祉事業所の利用者に収穫や種まき等の作業を経験してもらい、その結果、利用者が就労の場として、農業を選択し自立してもらえたときは、とても嬉しく思います。
仕事をし過ぎないことだと思います。
農業者の中には、経営が「どんぶり勘定」の状態となってしまい、効率的な経営ができていない人がいます。農業者であっても、一つの会社の経営者としての意識を持つことが大事だと思います。
目標は、経営規模を大きくするため、農地拡大や品目の増加に取り組むことです。将来的には農業法人を立ち上げ、現在のパート従業員の方を正社員として雇うことができればと考えています。
他には、収穫体験や料理教室、動物とのふれあい等が行える観光農園の経営にも取り組みたいと考えています。