柿崎区出身。農業高校を卒業後、新潟県農業大学校へ進学。農業大学校卒業後は、十日町市の農業法人で2年ほど勤める。2009年(平成21年)9月、地元に戻り、いちごの栽培を始める。令和3年度で就農12年目となる。
農業大学校在学中に、先進的農家研修に参加し、十日町市の農業法人で職業体験をしました。そこで、豆腐の生産工場や、農家レストラン、いちご(越後姫)の生産の様子などを見学し、それまで抱いていた、農業に対する辛く苦しいイメージが変わりました。そのため、卒業後は職業体験をした農業法人に就職し、2年間、ハウス栽培や農家レストランの仕事などを経験しました。
地元に戻った後、市の職員から、国の新規就農者向け補助制度の活用を勧められ、いちごの栽培をやってみようと考えました。
ハウス栽培5棟(7アール):いちご(越後姫)
自分が経営する店での販売のほか、直売所にも出荷している。
午前中は、収穫や包装、発送作業のほか、店での販売も行っています。午後は、直売所への配達や苗の管理を行います。夫婦でお互いの顔を見ながら、一緒に作業ができるので、楽しく作業することができます。
午後の作業終了後は、子どもを迎えに行き、家族団らんの時間を取っています。
一番の魅力は、品質の良いいちごができたときに、消費者の方に喜んでもらえることです。いちごのパッケージにある、「渡辺農園」の名前を見て購入される方もいるため、おいしくてかつ、安心・安全なものを届けるようにしています。
また、おいしさを追求するため、ハウス内をモニタリングできる機械を活用して温度・湿度の管理のほか、土や肥料の状態も管理しています。
農業をする上での夢や、やりたいことを思い続けることが大事だと思います。
自分は、「オシャレな農業」をやりたいという気持ちがずっとあり、ログハウ
スのお店を経営したいと思い続けた結果、実現することができました。農業は
一見、泥臭いイメージがありますが、ログハウスのように、自分で自由な環境を
作ることができることは大きな喜びです。
おかげさまで、自分の店でのいちごの販売が好調であるため、直売所への出荷分が不足するときがあります。そのため、ハウスを1棟増やし、いちごの生産面積拡大に取り組みたいです。また、いちごを通して、市外や県外から人を呼び込み、柿崎区や上越市の人口を増やせるよう、観光農園の経営など、上越市の魅力を向上させる取組ができればと思っています。