栃木県出身。山形県内の大学を卒業後、全国各地のスキー場でのアルバイト勤務を経て、妙高市内のスキー場へ就職。2006年、「くびき野森林組合」入組。令和4年度で勤続16年目となる。1人娘の母親。
スキー場で働いていたときの先輩に声をかけてもらったのがきっかけです。当初は夏から秋までの有期雇用であったため、冬はスキーを楽しむことができるし、山のことを色々学ぶことができて良いと思いました。また、体力に自信を持っていたこともあり、森林組合の仕事をやってみたいと思いました。
間伐の様子
間伐した木の運搬の様子
主に森林整備を行っています。具体的には、森林の所有者からの依頼を受け、間伐など山の手入れ作業を行っています。間伐とは、良く育った木を残し、それ以外を間引くことを言います。間伐により、太陽光が地表に届き、残った木がより良く育つとともに、下草が生え、豊かな土壌になります。また、間伐した木については、林業用の重機などを使って林外に搬出し、材質に応じて材木屋や合板工場、バイオマス発電の業者へ販売しています。
間伐したスギ
販売される間伐材
私が所属する「くびき野森林組合」では、年間20ヘクタールほどの規模で森林整備を行っています。伐採する木は、針葉樹で主にスギです。木は農作物と異なり、何十年もかけて育て、材木にします。
朝から森林で伐採などの作業を開始するため、早朝に出勤し現場に向かいます。間伐や木材の搬出、草刈りなど現場での作業がほとんどですが、事務所に戻った後は事務作業も行います。
土曜日・日曜日、祝日は、出勤するときもありますが、基本的に休みであり、有給休暇も取得できます。
日々、試行錯誤しつつも、自らの成長を感じながら仕事ができることがやりがいです。1つとして同じ木がない中、自分の指揮の下、木を伐倒したり、森林整備したりすることにより、うっそうとした森が光を浴びて、風が入るようになりスッキリすると達成感を感じます。また、森林の所有者への説明が上手くいったときや、森林が綺麗になったと喜んでもらえたときは嬉しいです。
自分には技術はもちろん、森林や木についての知識がまだまだ足りないため、「極まりなし」の精神でまい進していきたいです。最近は、組合内に若い職員が増えてきており、若手への教え方の難しさを痛感しています。森林整備は、伐採から搬出まで多種多様な機械を使って作業するため、現場管理者として段取り良く、良いチームワークで動いていけるようにしていきたいです。