居多神社の御神体を守る狛犬(1枚目)と上杉憲顕寄進状(2枚目)
越後一宮の居多神社(3枚目)
居多神社に伝わる雌雄一対の木造の狛犬は昔から御神体を守るため、神前に祀られてきました。両像とも檜(ひのき)材を用いた一木(いちぼく)造りで鎌倉時代後期に制作されたものと推定されています。
制作当初は彩色が施されていたと思われますが、剥落によって木地のままとなっており、表面は傷みが激しく表情などはわからなくなってしまっています。
古代から越後の中心的な役割を担った居多神社には多くの古文書が所蔵されています。中でも中世の古文書は上越のみならず、越後の中世史を研究する上で欠くことのできない大変貴重な資料となっています。
古文書の内容は越後守護上杉家や越後守護代長尾家からの土地の寄進状が主なものです。保存状態がよく、歴代の宮司が大切に守り伝えてきたことをうかがわせます。
宗教法人 居多神社
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。