戦国時代を代表する山城である春日山城は、一般的にイメージされる天守閣を持つ城ではなく、石垣さえ存在しない、「土の城」です。その本来の姿は、地形を巧みに利用して曲輪や空堀、土塁を造りあげたもので、その土木工事の粋、言い換えれば「敵に攻められにくい」という山城ならではの構造こそが、守るべき特質であり、最大の魅力です。
土の一袋運動は、廃城後400年あまり経ち、長年の風雨で土砂が流出して風化が進む春日山城の修復に役立てるため、訪れた方々と協働で一袋の土を運ぶ地道な活動です。平成11年から開始し、現在は、次世代を担う地元の小中学校が伝統行事として積極的に取り組んでくれています。
「土の城」春日山城を守るには、雨水などの水処理がとても大切です。近年の集中豪雨により課題となっている水回りの改善などに役立てるため、「土の一袋運動」への御協力をお願いします。
約100年前(大正時代)に撮影された春日山の写真
丘陵尾根に区切られた曲輪や空堀を望むことができます。
地元の方たちによる春日山整備活動の様子
「土の一袋運動」に参加いただいた方を対象に、アンケートを実施しています。ご協力をお願いします。