
この器には、外側の中ほどに、1本の線が刻まれています。この特徴から、当時は仏具として使われていた、金属の器をまねて作ったものと考えられています。
出土品について
- 出土場所:天狗遺跡(上越市板倉区高野)
- 大きさ:口径16.8センチメートル、底径10.4センチメートル 、高さ5.2センチメートル
- 時代:奈良時代
- 展示施設:上越市埋蔵文化財センター(令和2年7月13日までの予定)
「須恵器」とは、古墳時代から平安時代にかけて作られたやきものの一種です。灰色で、硬く焼きしめられています。
碗と皿の中間の形をした器を坏(つき)といい、器の底を高くするための台がついていることから、「有台坏」に分類されます。