「あつめてのこす、ひろくつたえる 新収蔵品から」チラシ [PDFファイル/1.15MB]
美術館は展覧会を開催するためだけにあるのではなく、「作品を収集する」「作品を保存する」「公開し、広く伝える」という大切な役割があります。この3つの役割がうまく機能していくことで、美術館の魅力を高めることができます。
小林古径記念美術館には合計3,500点の美術作品が収蔵されています。作品それぞれにつくり手やその作品に関わった人々などの思い出やストーリーがあり、そんな「想い」も含めてコレクションが成り立っているのです。
本展では、令和2年のオープン以来、令和4年度までに新しく収蔵した作品の中から選んで展示します。あわせて、当館のコレクションの成り立ちや「あつめてのこす、ひろくつたえる」活動も紹介します。
日本絵画や西洋絵画、彫刻、工芸に至る多彩な美術作品をお楽しみください。
2023年(令和5年)3月25日(土曜日)~7月2日(日曜日)
午前9時~午後5時
(注)4月1日(土曜日)~4月12日(水曜日)は午後7時まで延長開館
月曜日
(注)観桜会期間(3月29日~4月12日)は無休、5月1日(月曜日)は開館
一般 510円(410円)/小学生・中学生、高校生 260円(210円)
(注)幼児及び上越市内の学校に通う小学生・中学生は無料
(注)( )内は20名以上の団体料金
(注)年間入館券、市内施設の共通入館券でも入館できます。
古径が画家として大成した背景には、古径自身の才能・努力はもちろん、「素晴らしい絵の師に巡り合えたこと」「切磋琢磨し合える画家仲間がいたこと」があげられます。
1899年(明治32年)、小林古径(本名・茂)は画家を志し16歳で梶田半古の画塾に入門します。半古塾からは古径のほかに前田青邨や奥村土牛など、日本美術院を代表するような作家が巣立っています。古径は半古からその腕を認められ、「古」の一字をもらい、「古径」という雅号をうけました。古径は半古から「写生」の大切さ、「画品(絵の品格)」について学びました。その後、半古塾が閉鎖されるまでの十数年間、半古のもとで修業を積み、画塾の中心人物となって、後輩の指導にもあたるようになりました。
また、1909年(明治42年)には新進気鋭の若者が集まる日本画研究団体「紅児会」に参加し、安田靫彦をはじめとして前田青邨、速水御舟らといった画家仲間たちと互いの制作活動について切磋琢磨し合い、充実した青春時代を過ごしました。
第1章では新たに収蔵となった古径の本画作品、古径に縁のある作家の作品を展示いたします。あわせて、当館の古径関連資料・作品の収集の状況についても紹介します。
小林古径「梅にうぐいす」(令和4年度収蔵)
安田靫彦「紅花青花」(令和3年度より寄託)
美術館は、「美術作品を収集する」「収集した作品を安全に保管する」「作品を公開し、広く来館者、次世代に伝える」という大切な役割があります。
作品を収集する方法としては、「購入」のほか、「寄贈」、「寄託」など様々な方法があります。
小林古径記念美術館には令和4年度までで合計3,500点の美術作品が収蔵されています。美術館に作品が寄贈、寄託となる理由は作品ごとに様々な背景があり、それを知ることは、その作品に関係する人々の想いに触れることにもつながります。作品それぞれにつくり手やその作品に関わった人々などの思い出やストーリーがあり、そんな「想い」も含め、コレクションは成り立っているのです。
第2章では、令和2年のオープン以来、令和4年度までに新しく収蔵した153点の作品の中から45点を展示します。あわせて、当館のコレクションの成り立ちや「あつめてのこす、ひろくつたえる」活動も紹介します。
長森聰「霧と仮面のある静物」
岩野勇三「なかま」令和3年度収蔵
会期中、様々なイベントを開催いたします。
申し込み不要なものもありますので、お気軽にご参加ください。
5月9日(火曜日)より、メールで受け付けます。下記必要事項をご記入のうえ、美術館イベント申し込み用のアドレスにお送りください。
必要事項
メールアドレス
kokei-koza@city.joetsu.lg.jp (迷惑メール防止のため、@を全角としています。送信する場合は@を半角にしてください)