安定ヨウ素剤とは、放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくを抑える効果のある医療用の医薬品です。
安定ヨウ素剤(丸剤、ゼリー剤)
年齢が低いほど甲状腺が放射性ヨウ素を取り込みやすいなどの理由から、小児・若年者は成人と比較して甲状腺がん発症リスクが高くなります。このため、妊婦・授乳婦・未成年者(乳幼児を含む)は、安定ヨウ素剤の服用効果が大きく、優先的に服用すべきとされています。
一方、原子力規制庁作成の「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」では、40歳以上の人は安定ヨウ素剤を服用する必要性は低いとされていますが、40歳以上であっても妊婦・授乳婦は、胎児・乳児に対する安定ヨウ素剤の服用効果が大きいことから、服用を優先すべき対象者となります。
新潟県では、近年頻発する記録的豪雪等の地域事情を考慮すると、緊急配布では住民の受け取りに係る負担が大きく、円滑に安定ヨウ素剤を受け取ることができない可能性があるため、UPZ内(注)住民に対する事前配布を進めています。
詳細は、下記のページをご覧ください。
新潟県 安定ヨウ素剤の事前配布に関するページ(外部リンク)<外部リンク>
(注)UPZ(避難準備区域):原子力発電所から半径おおむね5~30キロメートル圏
UPZ内(市内では、柿崎区・吉川区の全域、浦川原区・大島区・大潟区の一部地域が該当)にお住まいで、下記のいずれかに該当する人
配布対象者のうち、40歳未満の人には県から郵送で配布案内が届きます。
受け取り方法は下記の3通りあります。詳細は、配布される案内をご覧ください。
40歳以上で受け取りを希望する人は、県感染症対策・薬務課へお問い合わせください。
新潟県感染症対策・薬務課
電話:025-280-5237
新潟県は、平成31年1月に策定した「県安定ヨウ素剤配布計画」に基づき、関係市町内での緊急配布に備えるため、UPZ内の住民と災害業務に従事する職員への緊急配布に必要な安定ヨウ素剤(1回分)を配備しました。
柿崎区、吉川区、大潟区、大島区、浦川原区の各総合事務所及び木田庁舎
令和2年7月2日