子どもたちの周りには、たくさんの危険が潜んでいます。「うちの子どもに限って」という油断は禁物です。
日頃から、お子さんとは、いろいろなことについてお話をされているとは思いますが、ぜひ、この機会に改めて身のまわりの「安全」について考えてみてください。
子どもはいつも同じ場所で遊ぶとは限りません。よく行く遊び場や周辺の環境を子どもと一緒に確認して、何かあったら助けを求める場所、例えば「こども110番の家」などをチェックしたり、見通しが悪い場所など危ない場所を確認しておきましょう。
公園などで一人で遊んでいる子どもの姿をよく目にしますが、不審者のほとんどは、一人でいる子どもを狙っています。できるだけ一人で行動させないようにして、一人でいる時間帯を減らす工夫をしてください。
また、子どもを公園などで遊ばせるときには、近くで遊んでいるほかの子どもも視野に入れて見てあげましょう。一人で遊んでいる子どもを見かけたら、付近に不審な者はいないかなど注意してください。
子どもが不審者に遭遇するなど、身の危険を感じたときは、相手からすぐ離れて、走って逃げたり大声で助けを求めることを教えましょう。走ってその場を離れ、近くの家やお店などに逃げ込んで、大人に助けを求めましょう。
これらの注意事項をわかりやすくまとめた「イカのおすし」の合言葉をお子さんに教えてあげてください。
どのような犯罪の場合でも、犯人は地域住民に声を掛けられるということを嫌います。声を掛けられるということは、注目されている、顔を見られていると感じるため、犯人にとって脅威なのです。
そのため、出会った人に挨拶をすることも、身近な防犯対策になります。いきなり挨拶は難しいと思われれば、会釈だけでも構いません。みんなが見ている、関心を持っているということをアピールしてください。
見通しの悪い場所をなくすことも大切です。公園や駐車場の見通しを良くし、できるだけ死角をなくすことで犯罪を減らすことができます。
また、荒れ放題になっている空き地などは、地域住民の関心が低い地域ということで狙われやすい場所と言えます。
地域ぐるみで犯罪被害から子どもを守る取組を行うことで、その地域は犯罪者が入り込みにくい「犯罪をしにくい町」となります。取組みを広げて、みなさんの力で子どもを犯罪から守りましょう。