上越市では高田平野を囲うように中山間地域が広がり、総面積の約7割を中山間地域が占めています。中山間地域には不整形な水田が多いことに加え、水田周辺の法面は広く、傾斜も急で、草刈り等の農作業にも時間がかかります。また、農業用施設にも未整備のものが多いのが現状です。
中山間地域ではこれまで、個々の集落内で農道や水路を保全し、農地と農業を守ってきましたが、農業者の高齢化と担い手不足が深刻化し、営農の継続が困難な集落も出つつあります。
このため、中山間地域農業が将来にわたって維持されるよう、市では、関係機関・団体と連携して、それぞれの地域における課題の解決に向けて農業者が主体的に話し合う「みらい農業づくり会議」を展開し、農地の利用や地域農業の方向性を定める中山間地域農業の「将来ビジョン」を8つの地域自治区において作成しました。
(8つの地域自治区は、谷浜・桑取区、安塚区、浦川原区、大島区、柿崎区、吉川区、板倉区、名立区)
この「将来ビジョン」の実現を後押しするため、農業技術や営農体制の構築についての専門知識を有する「中山間地域元気な農業づくり推進員」と「中山間地域元気な農業づくり支援員」を配置し、地域における将来ビジョンに基づく各種取組を支援していきます。
主に農作物の栽培管理や振興作物の選定等に関する技術的な指導等を行っています。
主に各種補助事業の要件確認や書類作成等に関する事務的な支援等を行っています。