問合せ:産業政策課(電話:025-520-5734)
人口減少や少子高齢化、単身世帯の増加などは、社会やライフスタイルの変化だけでなく、 企業の後継者不足や消費支出の減少など、当市の地域経済にも大きな影響を及ぼしています。
広報上越ではこれまで、「事業承継」(令和3年8月号)や、「地元を愛そう」(本年5月号) と題し、こうした話題を紹介してきました。
今号では、地域に密着した事業を営む「身近なお店」を取り上げます。皆さんのお住まいの 近くにもある、頑張るお店について考えてみませんか。
上越信用金庫 総合企画部 副部長(経営企画・地域活性化支援担当)山本 一実さん
近年のコロナ禍や物価の高騰などの外的要因に加え、経営者の高齢化や後継者・従業員不足もあり、市内企業の大部分を占める中小企業や小規模事業者を取り巻く経営環境は、厳しさを増している状況です。
そのような中でも、事業者の皆さんは本当に一生懸命頑張っていらっしゃいます。ある事業者様からは、経営が厳しくても「お客様からの「ありがとう。助かるよ」の感謝の言葉が何よりも励みになるし、頑張ろうという原動力になる」との声もお聞きします。
地域の経済やつながりの面でも、小規模事業者は欠かせない存在です。市民の皆さんからも、ぜひご近所のお店を積極的にご利用いただきたいですね。
過去20年の推移を見てみると
事業所数は減少していますが、年間販売額や売り場面積はほぼ横ばい。消費の中心が、小さなお店から大型店に移っていることが推測されます。
身近なお店を取り巻く環境は、コロナ禍以前から厳しい状況にあることが伺えます。
皆さんの近くにもある「身近なお店」、 大事にしませんか
「私には関係ない」と思っていませんか。市内の数多 くの小規模事業者が減っていくということは、上に挙げ た5つの大切な機能が損なわれていくことを意味します。 つまり、巡り巡って、私たちの未来にも関わってくるこ となんです。
市では、こうした課題の解決に向けて、平成30年に「上越市中小企業・小規模企業振興基本条例」を制定し、地域全体で考え、取り組んでいます。
身近なお店の良いところは、「顔が見える関係」とし て安心してお願いできること。コロナ禍で、周りと疎遠 になりがちな今だからこそ、信頼できるあなたの「かかりつけのお店」、探しませんか。
市では各種支援に取り組んでいます
上記以外の支援策は、産業政策課ホームページをご覧ください
(右写真)自らを「蛇口まん」と称す内藤さん。宣伝のときは、木製の蛇口が付いたヘルメットを被るのだそう。
(左上写真)慣れた手つきで手際良く新品の給湯器を設置する内藤さん。
(左下写真)平成21年から作成し、お得意さんに手配りしている「元気の素通信」は、「手書きの方が心がこもるから」と発行当初から手書き。従業員が調べた豆知識などさまざまな情報が掲載されており、好評を得ている。
本業以外のご依頼をいただく ことも。お客様の信頼が何より うれしいですね
水道屋は下請けが多く、うちのようにお客様から直接ご依頼いただくのは珍しい方かもしれません。だからこそ、一度関わったお客様とのご縁を大切にしています。
本町4丁目にもお店があり、地域のイベントにも積極的に参加するようにしています。皆さんに笑顔になってもらいたい、という思いから「面白い水道屋さん」を目指し、イベントでは子ども向けのゲーム台を設けたり、車にも大きなイラストを掲載しました。
商工会議所が開催する勉強会にも積極的に参加し、さまざまなことを取り入れています。平成20年から小まめに更新し続けてきたブログの更新回数は、6千回以上にもなりました。
本業は水道屋ですが、実は草刈りや不用品回収など本業以外のご依頼をいただくこともよくあります。信頼いただいているからこそ、そういったご依頼をいただくのだと思いますし、お客様から「内藤さんのところだと安心できるから」との言葉をいただくことが一番うれしいですね。
昔からお願いしている内藤さんのところだから、安心して任せられます
昔から内藤さんのところにお願いしています。先日は、壊れてしまった給湯器の修理をお願いしました。電話した日はお店がお休みの日だったんですが、快く、そしてすぐに対応してくれて、本当にありがたかったですね。
コロナ禍の影響で新品の給湯器の在庫がなかったそうですが、新品が手配できるまでの間、困るだろうからと中古の給湯器を付けてくださったので、不便なく過ごすことができました。
従業員の方も皆さん優しく、いつも安心してお任せしています。この間、息子へ連絡したときも「内藤さんのところなら安心だね」と話していました。顔が見える関係というのでしょうか。やっぱり信頼できるところが一番ですよね。(渡辺文さん)
(左写真)昭和34年に創業した父の店を継いだ二代目。「青年会や消防団など地域のつながりもあって、これまで続けてこれました」と笑顔で話す。
(右上写真)夏が本格化する前にエアコンに異常がないか、細かくチェック。点検のついでに「そういえば」と別の相談をされることも。
(右下写真)小さな困りごとから大きな相談まで、さまざまな依頼が佐藤さんの元へ。小回りが利く小さなお店の利点を生かし、柔軟に対応。
仕事も、地域への関わりも、「みんなに喜んでもらいたい」から
「痒かゆい所に手が届く」ではなく、「痒かゆくなる前に」をモットーに、販売時限りのお付き合いではなく、使い方の説明やメンテナンスなど、アフターフォローも大切にしています。昔からのお客様から「あなたに任せるよ」という信頼の言葉をいただけるのは、まちの電気屋さん冥みょうり利に尽きますね。
また、地域を元気にしたいと思い、「100円(縁)でつながるお付き合い」を目指し、実行委員会を立ち上げ、「おおがた百縁笑店街」を10年程前から開催しています。「身近なお店を知ってもらいたい」と企画したもので、若い人や親子からも参加いただきうれしく思っています。その他にも、大潟かっぱ祭り、海岸の松林の再生、「Hobbyおおがた」、仲間と行ういちじくの栽培など、地域との関わりを大事にしています。
仕事も地域の関わりも、「みんなに喜んでもらいたい」が原点です。当店にご依頼いただけること、またこの地域で商売できることに感謝し、「おかげさま」の気持ちを胸に、今後も頑張りたいですね。
地元のお店は、地元で支えていきたいですね
困ったときは、いつもタマヤさんに電話しています。この年になると、電化製品を買い替えるにしても、操作方法など使い慣れた物の方が良いのですが、タマヤさんとは長年のお付き合いで、私たちのことをよく知ってくださっていますので、私たちに合った商品を探してきてくれます。連絡するとすぐに来てくださいますし、いつも親身になって対応いただけるので、本当にありがたいですね。
車を運転できていたうちはあまり意識しませんでしたが、運転しなくなってから身近なお店のありがたみを痛感するようになりました。地元のお店は地元が支えていかないといけません。それが地域コミュニティにつながるんでしょうね。(西村 昭さん、トシ子さん)
問合せ:共生まちづくり課(電話:025-520-5681)
8月6日、77回目の「原爆の日」を迎えた広島には、世界各国から原爆死没者への追悼とともに核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願う人々が集いました。
当市からも次代を担う中学生の代表として8人の生徒が平和記念式典に参列し、原爆の犠牲となられた多くの御霊に対し、哀悼の意を捧げました。
柿崎中学校 3年 智成
8月6日に広島被爆者援護会が主催している献花・献水慰霊式に参加してきました。
原爆投下から77年という長い年月が経ち、年々被爆者の方が減少していく中で、被爆者との交流は貴重な体験となりました。その中で、戦争は当たり前の日常をあっという間に消し去るという言葉を聞いて、同じ過ちを繰り返してはいけないと強く思うきっかけとなりました。
献花・献水慰霊式で感じたたくさんのことを身近な人から伝え、平和の輪を広げていきたいです。
城東中学校 3年 小松 槍太
原爆投下時、人々が水を求めて集まったのがこの川だったということを知り、胸が痛くなりました。
私たちは戦争を知らないけれど、多くの人々の命が戦争により奪われたのだということを忘れずに、伝えていかなければならないと感じました。
平和への願いを乗せてたくさんの灯ろうが流れている様子を見て、被爆者の魂を慰めるとともに、平和への思いが改めて強くなりました。
浦川原中学校 3年 滝沢 健也
資料館には、原子爆弾によって被害を受けた様子の絵や、実際の写真、物が展示されていました。
当時の様子が分かりやすい絵や写真などが多く、原爆が及ぼした被害がどれほど大きかったのか、とても伝わりやすい場所でした。原爆が投下されたときを体験していない自分たちも、展示物を見るだけでとても心が痛くなり、改めて戦争はあってはならないと強く感じました。
春日中学校 3年 田原 衣咲
原爆死没者の慰霊と世界恒久平和を祈念して開設された平和記念公園。多くの慰霊碑やモニュメントを見学し、被爆者の平和への強い想いを感じることができました。
原爆によって傷ついたものは、絶対に忘れてはいけない負の遺産です。8月6日の惨禍を二度と繰り返さないためには、平和の尊さと戦争の悲惨さを日本だけでなく、世界へ伝えていくことが大切だと思います。
清里中学校 3年 坂田 咲
呉市は戦争で大きな被害を受けた地域の一つです。資料館には、戦争時の生活状況や戦艦の模型など多くの展示があり、特に印象に残ったのは乗員の手記です。手記の中には、家族と二度と会えないのではないかという恐怖や不安が書かれているものがありました。
不安を抱えながら戦争に参加していた隊員たちのことを考えると、戦争は心にも体にも被害を与えることで繰り返してはいけないことだと改めて感じました。
上越教育大学附属中学校 3年 星野 聖菜
2歳で被爆し、12歳で亡くなった佐々木禎子さんは、闘病生活の中で「生きたい」という思いで生前多くの鶴を折っていました。
禎子さんの死をきっかけに、全国からの募金で「原爆の子の像」が建てられ、多くの折り鶴が捧げられています。一人一人の平和を祈る気持ちが込められた折り鶴が大きな形となり、永遠の平和につながる架け橋となってほしいと思いました。
吉川中学校 3年 角張 愛
袋町小学校平和資料館には、原爆の被害に遭った校舎が一部残されていました。壁一面に家族や友人、自分の生徒を探す言葉が書かれているのを見て、あの日どれだけ多くの人がどれだけの想いで大切な人を探していたのかと考えると、胸が痛みました。
私たちはあの日の出来事や、被爆した人々の想いを伝え、二度とこんなことが起こらない平和な世界を作らなければならないんだと強く思いました。
八千浦中学校 3年 保田 真里亜
77年前の8月6日、広島に投下された原子爆弾。この8月6日に行われた式典に参列しました。
命の尊さや戦争の恐ろしさ、77年前に起こったことが一生消えないという事実を改めて感じました。
戦争のない平和な世界を作っていくためには、77年前の阿鼻叫喚の光景を多くの人に知ってもらい、伝えていくことが大切だと思いました。
年々薄らいでいく戦争の記憶を後世に残し、語り継ぐため、市内在住の戦争体験者の証言動画を作成しています。(写真は証言者の一人 新保 啓吉さん)
YouTubeの上越市公式チャンネル(外部リンク)<外部リンク>でぜひご覧ください。
問合せ:農政課(電話:025-520-5747)
地場産品の旬やおいしい食べ方などについて語ることができる「地産地消推進の店マイスター」を置く「プレミ アム認定店」。「上越市地産地消推進の店」のうち、地産地消の取り組みが一定の基準を超え、かつ上越産品のおいし さや魅力を積極的に発信している16店を、今年度新たに認定しました。地産地消は、地元の農業者や漁業者を応援し、 地域経済を潤すだけでなく、生産者の顔が見えるので、安全・安心な食にもつながります。食欲の秋、プレミアムな ヒトサラを求めて、プレミアム認定店に足を運んでみませんか。
飲食店など14店(1~14)、小売店2店(15、16)を認定しました。上越市地産地消推進の店「プレミアム認定店」ガイド(農政課)では、厳しい認定基準のほか、各店のマイスターによる「こだわりのポイント」も紹介しています。
旬な食材を新鮮なうちに。「おいしい理由」もご提供してます
食材を仕入れに、「あるるん畑」によく行きます。その日に出会った食材からメニューを決めることも多く、フレンチでは普通使わない食材を使って料理を提供するのは、地元でお店をする面白さですね。
どの料理にも地元の食材を使っていますので、お客さんに説明を求められると、話が長くなってしまうんです(笑)。
生産者がこだわって作っていることを知っているからこそ、それを生かしたいと思いますし、上越にはおいしい食材がたくさんあることを多くの皆さんに知って欲しいです。
(佐藤和樹さんと妻の英里佳さん)
期間中、キャンペーン参加店舗で上越産食材を使用した対象商品を購入し、スタンプを集めて応募すると、抽選でキャンペーン参加店舗共通商品券(3,000円分)などの景品が当たります。
「原子力災害に備えて」 新潟県原子力防災訓練が行われます
問合せ:市民安全課 原子力防災対策室(電話:025-520-5663)
当市では、UPZ(柏崎刈羽原子力発電所からおおむね5~30km圏内)にお住まいの皆さんを対象に次のとおり訓練を行います。
柿崎区と吉川区の全町内会、大潟区雁子浜・内雁子町内会、大島区板山・田麦・竹平・藤尾町内会、浦川原区小麦平町内会
3~5は柿崎区下黒川地区の18町内会を対象に行われます。
訓練は、次の行動をポイントに行います。訓練の対象地域以外にお住まいの皆さんも、万が一の際に取るべき行動を確認しましょう。
市では、原子力災害時に市民が安全に避難できるよう、国、県、関係市町村などと共に広域避難の課題解決を進めながら、実効性のある避難体制の整備に向け取り組んでいます。今年度は、大雪と原子力災害の複合災害時における屋内退避や避難などの基本的な対応や安定ヨウ素剤の事前配布などについて、検討を進めています。
「安定ヨウ素剤」は、原子力災害時に放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくの予防または低減を目的とし た医療用医薬品で、丸剤、ゼリー剤および散剤があります。「安定ヨウ素剤」の効果は、放射性ヨウ素が甲状 腺に集積することを防いだり、集積する量を低減したりすることに限定されています。また、「安定ヨウ素剤」 の服用を優先すべき人は、妊婦、授乳婦および未成年者(乳幼児含む)とされ、40歳以上の人への服用効果 はほとんど期待できないとされています。「安定ヨウ素剤」の服用効果を十分に得るためには、服用のタイミ ングが重要であるため、国または県・市町村の指示を受けて服用することとなります。
開催日時 | 会場 | 対象中学校区 | 申し込み先 |
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10月12日(水曜日)午後6時30分~8時 | 名立地区公民館 | 名立中学校区 | 名立区総合事務所 ( 電話:025–537–2121) |
10月19日(水曜日)午後6時30分~8時 | 八千浦交流館はまぐみ | 八千浦中学校区 | 広報対話課 ( 電話:025–520-5615) |
10月26日(水曜日)午後6時30分~8時 | レインボーセンター | 直江津中学校区 | 広報対話課 ( 電話:025–520-5615) |
市民の皆さんのご意見などをお聴きし、市政運営につなげるため、市長が地域に赴いて執務を行う「移動市長室」を開催しました。その中で、市民や団体の皆さんと個別の面談方式による意見交換を行いました。2月~4月の開催状況を、お知らせしています
谷浜・桑取区を会場に、地震の発生に伴う津波や土砂災害に対応した住民避難訓練を実施しました。
当日は22町内会から住民延べ1,400人が参加し、指定避難所の開設および運営訓練を実施したほか、46の関係機関・団体などから約200人が参加し、列車の緊急停止に伴う乗客避難・誘導訓練、孤立住民の救助訓練、防波堤に取り残された釣人の救助訓練、倒壊家屋および高所からの負傷者救助訓練など、3年ぶりとなる連携訓練を実施しました。
訓練終了式で中川市長は、「災害が起きたら、私たち一人一人が「逃げなければ」、「避難しなければ」という当事者意識を持つことが大切。近年は、狭いエリアでの集中豪雨や豪雪が増え、被害も激甚化している。「万が一が起こる」ことを前提にしながら、まずは身近な町内や地域で避難行動を取ることを意識し、これからも訓練を繰り返していただきたい」と話しました。
令和元年度に、新潟県は学識経験者などからなる「上越地区における広域最終処分場候補地検討委員会」を設置しました。委員会では、上越市内全域から調査対象地を抽出した後、順次選定条件を整理しながら候補地を段階的に絞り込み、令和3年3月に5か所の候補地を選定しました。
この結果を受け、県は地元説明会、先行事例であるエコパークいずもざきの見学会、現地調査を進め、令和4年3月に候補地を柿崎区内の2か所に絞り込みました。現在、2か所の候補地で地元と協議を行いながら、安心・安全で環境に配慮した施設整備のあり方や地域振興策を検討し、最終的な建設予定地の決定や合意形成に向けた取り組みを進め、令和13年度の供用開始を目指しています。
4月から県は、柿崎区内に現地事務所を開設し、エコパークいずもざきの整備運営実績を有する公益財団法人新潟県環境保全事業団と連携して地元説明などを進めており、市は県の取り組みに協力、支援を行っています。
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