少子高齢化による労働者の減少や社員の離職など、企業で抱えている悩みはありませんか。
近年、「仕事」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった「仕事以外の生活」との調和をとり、その両方を充実させていく「ワーク・ライフ・バランス」が注目されています。ワーク・ライフ・バランスの推進は、働く人にとっては生活の質の向上につながり、企業にとっては、新たな人材の獲得や離職率の減少につながる取り組みです。
今号では、国・県の各種認定制度を取得し、ワーク・ライフ・バランスを推進している先進企業の取り組みを紹介します。
皆さんの職場でも、できる取り組みから始めてみませんか。
「ワーク・ライフ・バランスの取れた職場環境を整えることは、企業にとっても、従業員にとってもメリットの大きい取り組みです」
ハローワーク上越 大嶋 公子さん
理由(1) 人材確保に高い訴求力
近年、特に若年層においては、仕事はライフスタイルの中心ではなく、「生活するための手段」という考え方が広がっています。例えば就職活動をする学生は、職場に福利厚生や休暇制度の充実を求める傾向にあります。「ユースエール」や「ハッピー・パートナー」、「くるみん」など、国や県が先進的な取り組みを進めようと設けている制度の認定業者であるかどうかにも注目していますね。公私ともに充実した社会人生活をイメージできる企業が選ばれる傾向にあります。
理由(2) 離職率の減少に有効
新潟労働局の調査では、県内の新規学卒就職者の約3割が労働時間の長さや賃金、職場環境とライフスタイルの不一致などを理由に3年以内に離職しているという結果が出ています。
入社後の離職率を減らすためには、自社が魅力ある職場であることだけでなく、労働条件や福利厚生、休暇制度などをPRするなど、入社前後のギャップを少なくすることが大切です。
市内企業においても、各種認定制度の登録を進めてもらいたいと思っています。
「ユースエール」とは、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する制度です
詳しくは、ユースエール認定制度(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください。
主な認定条件
若い社員をはじめ、社員一人一人が各々の人生でどんな夢を持ち、実現しようとしているのか、「幸せ円グラフ」を作成し掲示しています。社員同士が共有することで、互いの夢を応援し合える職場になっています。
また、3カ月に一度、「見える化巡視」を行い、職場ごとにどの業務にどのくらいの時間が掛かっているかなどを測定・分析し、改善につなげています。効率性、生産性を高めることで、休暇を取得しやすい環境にしています。
チタンやステンレスの溶接は難しい仕事ですが、業務の手順を動画や写真で効率的に理解できる環境が整っているほか、メンター(指導役)の先輩からの助言を受けることができ、自分の成長を実感できています。
趣味は「カメラ」と「車」。会社の福利厚生制度や休暇を利用しながら楽しんでおり、仕事も私生活も充実しています。
「ハッピー・パートナー」とは、男女が共に働きやすく、仕事と家庭生活などが両立できる職場環境の整備などに取り組む企業を認定する県の制度です
詳しくは、ハッピー・パートナー企業登録制度の概要(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください。
主な認定条件
私生活の充実なくして仕事の充実はなく、仕事の充実なくして私生活の充実はないと思っています。
社員が生き生きと働いてくれることが会社の成長につながりますので、失敗も前向きに捉え、業務改善の糧にしようと、「失敗大賞」という表彰制度も設けています。そうした取り組みが社員のモチベーションアップにもつながっていると感じています
充実した休暇制度のほか、「一人ひとりの就業規則」という制度によって、社員一人一人がライフステージに合わせて柔軟に就業時間を設定することができています。
私自身も子どもが生まれたときには、育児休暇制度を利用しました。現在は仕事と育児を両立し、毎日が充実しています。この会社で、このまま長く働き続けたいですね。
「くるみん」とは、仕事と子育ての両立を積極的にサポートしている企業を厚生労働大臣が認定する制度です
詳しくは、くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください。
主な認定条件
女性が多い職場なので、仕事と育児や介護などが両立でき、無理なく働き続けられるよう、各種制度を設けています。
また、それら制度を社員から不安なく活用してもらうために、社員とその家族を対象に説明会を開催しています。
育児休業中の社員には、現場から長期間離れていることで不安を感じないように毎月、近況報告を受けるなどし、スムーズな復職につなげています。
前田 春美さん
育児休業を2回取得しましたが、会社のサポートのおかげで着実にキャリアアップすることができています。社員同士が助け合い、休みが取りやすいので助かっています。
大澤 寛さん
夜勤もある仕事をしていましたが、子どもの誕生をきっかけに育児休業を取得しました。復職後は日中の勤務にしてもらい、家庭と仕事とバランスよく過ごせています。
部下のストレスを予防し、軽減するため管理者が知っておくべきコミュニケーション方法などを学びます。
(国)両立支援等助成金
仕事と家庭の両立支援を取り組む中小企業に対して、助成金を支給
問合せ:新潟労働局雇用環境・均等室(電話:︎025-288-3527)
事業主の方への給付金のご案内(厚生労働省・外部リンク)<外部リンク>
(県)ハッピー・パートナー企業への助成
特に仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組む企業に助成金などを支給
問合せ:新潟県男女平等・共同参画推進室(電話:︎025-280-5787)
パパ・ママ子育て応援プラス認定企業のメリット(外部リンク)<外部リンク>
(市)ワーク・ライフ・バランス推進企業利子補給補助金
企業がワーク・ライフ・バランスに取り組む際の借入金の一部を補助
問合せ:産業政策課(電話:︎025-520-5730)
Fitは家から一歩出たいあなたを応援します
問合せ:上越市青少年健全育成センター(電話:025-545-9249)
青少年健全育成センターでは、さまざまな困難を抱えて、家から出られない状況の若者(中学校卒業後~30歳未満)とその家族を支援します。相談は、ご本人だけでなく、保護者からも受け付けています。
「Fit」とは教育プラザの中にある部屋の名前です
利用無料。まず電話でご連絡ください
利用の流れ
さまざまな活動が、次への一歩を考える準備につながります
詳しくは、青少年健全育成センター(社会教育課(青少年健全育成センター))をご覧ください。
11月は児童虐待防止推進月間
問合せ:すこやかなくらし包括支援センター(電話:025-526-5623)
児童虐待は、家庭環境や経済問題のほか、育児への不安や養育者の孤立、ストレスといった原因が重なって起こると考えられています。児童虐待を防ぐには、一人一人が虐待のことを知るとともに、SOSを出しやすい環境を整え、地域全体で子育て家庭を支えていくことが大切です。
「言うことを聞かない」理由を考えてみる
子どもによって差があることを理解する
詳しくは厚生労働省の「たたかれていい子どもなんて、いないんだよ。」(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください
相談内容 | 相談先 | 連絡先 |
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児童虐待に関する相談、子どもの発達や生活に関する心配など | すこやかなくらし包括支援センター(福祉交流プラザ内) | 電話:025-526-5623(直通) メール:sukoyaka@city.joetsu.lg.jp |
児童のあらゆる問題についての相談 | 上越児童相談所 | 電話:025-524-3355 |
子育ての相談や虐待に関する相談 | 全国児童相談所共通ダイヤル | 電話:0120-189-783 |
(迷惑メール防止のため、@を全角にしています。メール送信時は@を半角にしてください)
問合せ:人事課(電話:025-520-5618)
市職員の給与は、職務の内容に応じた給料と、通勤手当や扶養手当など諸手当で構成されており、地方公務員法の規定により、国や他の公共団体の職員給与などを考慮し、議会で議決された条例などに基づいて定めています。
市は、人事や給与などの公平性と透明性を高めるため、年1回、人事行政の運営状況をお知らせしています。運営状況の詳細は、ホームページ、人事課、各総合事務所、南・北出張所で公表しています。
詳しくは、上越市人事行政の運営等の状況(人事課)をご覧ください。
市の教育施策の理念を表す新たな教育大綱「わくわくを未来へ」(教育総務課)を策定しました。市では、次の考え方をもとに、あなたのわくわくする学びを支えていきます。
「一人一人が意欲をもって主体的に学び続けること」「多様性を尊重し互いを認め合っていくこと」
市では市民がこのような姿勢を大切にして、子どもからお年寄りまで学びあう心豊かな地域社会を作っていきたいと考えています。
11月の「上越市教育を考える市民の月間」、11月1日の「上越市教育の日」に合わせ、「わくわくを未来へ」をテーマに教育に関するさまざまなイベントを開催します。
オーレンプラザ
第1部 11時~12時
第2部 13時15分~15時
その他
ところ | とき | 内容 |
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釜蓋遺跡ガイダンス | 9時30分~15時30分 | 釜蓋遺跡で「ものづくり」 |
小林古径記念美術館 | 10時~12時 | どようワークショップ 「ぺたぺた・しゃかしゃか 紅葉ハンカチをつくろう」 |
13時30分~14時30分 | わくわく 親子で作品鑑賞会 | |
歴史博物館 | 11時~12時 | 子ども向け展示解説会「日本スキーのはじまりと上越」 |
上越教育大学 | 13時30分~17時 | あなたと私のからだ体験 ジェンダー 社会の「あたりまえ」を問い直す |
(注)歴史博物館・小林古径記念美術館・高田城三重櫓・日本スキー発祥記念館では、市内の小・中学生と同伴の保護者1人の観覧料が無料になります(受付で「こどもの日パスポート」を提示が必要です)。
オーレンプラザ
各コミュニティプラザなど
未来のまちづくりに向けて「必要な取り組み」や「自分が取り組めること」などについて、意見交換を行いました。
また、ホームページでも、幅広い年代の皆さんから意見をいただきました。以下、いただいた意見の一部を紹介します。
問合せ:企画政策課(電話:025-520-5625)
健康・福祉
防災・都市空間
地域コミュニティ
産業・農林水産
子育て
意見をお寄せくださった皆さん、ありがとうございました。
任期満了に伴う野口前副市長の後任の副市長として、10月1日付で八木智学副市長が就任しました。八木副市長は、昭和62年に上越市役所に入庁し、市民安全課長、健康福祉部長、総務管理部長、理事を歴任しました。任期は令和4年10月1日から4年間です。