問合せ:上越市創造行政研究所(電話:025-526-3490)
まちづくりに関するさまざまなデータなどを活用して調査研究を行う「上越市創造行政研究所」(略称:上創研)。今号は、市政における重要課題の解決や、地域のまちづくりをサポートするため、調査研究活動を中心とした業務を行っている上創研についてご紹介します。
市独自の調査研究機関です
上創研は、地方において、自分たちのことは自分たちで責任を持って決めていくという時代に対応するため、市の政策立案能力のさらなる向上を目指し、平成12年4月に当市独自のシンクタンクとして設立しました。現在は6人の職員が保健センター内の事務所で業務を行っています。
地域のまちづくりをサポートするため、調査研究を行っています
上創研では、人口をはじめとするデータベースの構築や、持続可能なまちづくりに向けた課題共有のための市民・職員向け勉強会やワークショップ、シンポジウムの企画・開催、調査研究などを行っています。現在は3つの柱に基づき、上越市のまちづくりをサポートしています。
人口や経済などに関する統計データの分析結果や、地域資源や活動団体の情報などは、数字や文字だけでなく、地図やグラフを用いて市民の皆さんにも分かりやすい情報になるよう心がけています。
(写真左:分かりやすい資料を工夫しながら作成している様子、写真右:図書館で調べ物をしている様子)
データは市内の大学の授業でも活用されています
県立看護大学 中村先生
地域の魅力や課題を学ぶ「新潟学」などの授業で、上創研から提供を受けた人口や地域資源に関するデータを活用しています。学生には授業を通して地域のことを知ってもらい、将来、地元に暮らす患者さんに寄り添い、地域に貢献できる看護師、保健師になってほしいと願っています。
定住促進に向けた地区ごとの研修会やワークショップ、シンポジウムなどを開催しています。テーマに応じて市民の皆さん、市の関係者、研究機関との共同研究や意見交換などを行い、まちづくりのきっかけづくりを行っています。
(写真左:浦川原区・大島区・牧区による地区別まちづくり住民ワークショップの様子、写真右:地域の強みを「高気圧」、弱みを「低気圧」、新しい風を「台風」に見立てて、「地元天気図」を作成)
ワークショップ参加者に聞いてみました
大島区中原さん
上創研から示された人口や地域資源のデータを基に、チームで大島区の団体や人材のつながりを示した図を作成しました。このワークショップがきっかけで、「いいねおおしま
むらづくりプロジェクト」を設立し、定住促進に向けたまちづくりに取り組んでいます。
学び合い、話し合いに役立つ情報を提供したり、その場で見えてきた課題の解決策を提言したりするために、地域活性化のさまざまな事例や仕組みに関する調査研究を行っています。また、必要に応じて、市役所の各課が取り組む事業の支援も行っています。
これまでの取り組みをチェック
ホームページでは、過去の調査研究報告書や活動報告書、ニュースレターなどを掲載しています。
藤山浩所長
1959年島根県生まれ。広島大学大学院博士課程修了。「島根県中山間地域研究センター」研究統括監などを経て2017年「一般社団法人持続可能な地域社会総合研究所」所長就任。2023年「上越市創造行政研究所」所長就任(兼務)
近年、人口減少や高齢化が進み、地球温暖化により自然災害が頻発化・激甚化する中、今が持続可能な社会をつくる勝負のときだと感じています。そのためには、循環型社会への転換により自然環境と共生しながら、地域の担い手を確保していくことが必要だと思います。循環型社会を目指す上では、上越市には、中山間地から平野、海、さらには工業地帯や市街地もあり、生きていく上で必要な資源が地域内で賄える力があります。このことは、全国的にも珍しいことです。この素晴らしい地域に加え、上越市は地域自治区制度があることも強みです。地域のまちづくりは住民の皆さんが主体となって取り組むことが必要ですので、地域自治区制度は今後の持続可能な社会を形成していく上で、ますます重要となってくるでしょう。
上創研は、行政と地域住民の皆さんが共に進めていくまちづくりを、専門性を持ってサポートしていく、自治体のシンクタンクの役割を担っています。まちづくりを進める上で重要なのは、まず地域の現状を知ることで、ここがスタート地点になります。私たちはその第一歩として、日々データの作成に取り組んでいます。今後は、地域で持続的に生産できる食料や、資源がどのくらいあるかを地図で見える化し、地域の産業を棚卸しするなど、エビデンスに基づき地域の現状を見える化することで、地域課題解決の糸口を見つけるサポートをしていきたいと思います。
研究所では見える化したデータを提供するだけでなく、地域住民の皆さんにデータから読み取れる地域の課題や可能性を分かりやすく伝え、そこから見える地域の将来像を作り上げるサポートをすることも大切な役割だと考えています。今後も、調査研究を行うだけでなく、実際に市内各地に赴いて住民の皆さんと交流しながら、伴走型でまちづくりを行えるようにサポートしていきたいですね。
「私たちと一緒にまちづくりについて考えましょう」(豊岡主任・村上会計年度任用職員)
シンポジウム内容
当日はこれまでの上創研の取り組みを紹介するパネル展示もあります
ところ:ミュゼ雪小町
定員:100人(申込順)
申し込み・問合せ:11月5日(火曜日)以降にホームページの申し込みフォームまたは上越市創造行政研究所(電話:025-526-3490)
問合せ:教育総務課(電話:025-545-9262)
11月の「上越市教育を考える市民の月間」、11月1日を「上越市教育の日」に合わせ、「わくわくを未来へ」をテーマに教育に関するさまざまなイベントを開催します。
学び愛フェスタ2024チラシ [PDFファイル/879KB]
「学びに心動かし、わくわくすることを大事にしたい。多様な個性をお互いに認め合っていきたい。子どもからお年寄りまでみんなが学び合う心豊かな地域社会を作っていきたい。」という教育大綱に込めた願いのもと、下記のイベントを行います。
令和6年11月11日(月曜日)13時~11月18日(月曜日)12時まで
内容 | 時間 | 詳細 | 実施団体 |
---|---|---|---|
地域クラブフェア |
10時~15時30分 |
主に地域で文化活動に取り組む団体が、今後の地域クラブ活動の展開に向けて、小・中学生が参加可能な活動内容の紹介や体験会を行います。 14時30分から15時には、地域クラブ活動に関する取組の説明を行います。 |
社会教育課 |
上越科学館の大実験![]() ![]() |
10時~15時30分 | サイエンスショーを2回実施するほか、「超スライム」のワークショップを実施します。 | 上越科学館 |
モルック体験会 | 10時~12時 | 地面に並べられた12本の木のピンをめがけて、モルックという木の棒を投げ、獲得した点数を競うスポーツを体験します。 | スポーツ推進課 |
こどもの意見アンケート | 10時~15時30分 | 「自分らしく生きるためには![]() |
こども家庭センター |
共生のまちづくりを考える |
10時~11時30分 |
上越教育大学の学生が体験学習の成果を発表します。 |
上越教育大学 |
STOP 窒息 |
10時30分~11時30分 |
上越教育大学の学生が開発した教材で、誤飲窒息の予防について学びます。 | |
ネイチャークラフト | 10時~15時30分 | 輪切りの木材や小枝、木の実などを材料に、世界にひとつだけの飾りやオリジナルグッズを作ります。 | 国立妙高青少年自然の家 |
上越地区小中学校家庭、技術・家庭科学習成果発表会 |
10時~15時30分 | 上越市内をはじめ、糸魚川市・妙高市・柏崎市の小中学校の家庭科、中学校の技術・家庭科の作品を展示します。ぜひご覧ください。 | 上越技術と家庭科教育の会 |
出張図書館、簡単工作 | 10時~15時30分 | 図書貸出カードの登録、学び愛フェスタ関連図書の展示・貸出、テーマ展示、図書館作成のブックリストの配布や簡単工作を行います。 | 高田図書館 |
「わくわくを未来へ」書道パフォーマンス | 13時~13時15分 | 新井高等学校書道部の皆さんによる書道パフォーマンスです。教育大綱の理念である「学ぶってかっこいい![]() |
新井高等学校 |
広島平和記念式典中学生派遣事業報告 | 13時30分~13時50分 | 派遣中学生のうち3名による事業報告を行い、平和の誓いを述べます。 | 学校教育課 |
音楽で人と人とをつなぐ オーレンピアノ | 9時30分~16時30分 |
予約制のストリートピアノです。予約先:高田城址公園オーレンプラザ(025-525-1311) 当日に予約の空きがある場合は、当日参加も可能です。 |
高田城址公園オーレンプラザ |
このほか、当日はオーレンプラザにキッチンカーも来ます(10時~。終了時間は出店者により異なります。)
当日に限り、市内の小中学生と同伴の保護者2名の観覧料が無料になります。(受付でこどもの日パスポートを提示してください。)
内容 | 時間 | 詳細 |
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わくわく![]() |
9時~17時 (注)日本スキー発祥記念館は16時まで |
上越市立歴史博物館、高田城三重櫓、日本スキー発祥記念館に設置された楽しい歴史のクイズに答えてスタンプを集めましょう。スタンプを2個以上集めると当館オリジナルグッズをプレゼントします。 |
親子で学ぼう![]() |
上記3館が入館料親子無料のこの機会に、ぜひご来館ください。 |
当日に限り、市内の小中学生と同伴の保護者2名の観覧料が無料になります。(受付でこどもの日パスポートを提示してください。)
内容 | 時間 | 詳細 |
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大塚いちお展 ウェルモを探せ![]() |
9時~19時 | 上越妙高駅おもてなしキャラクター「ウェルモ」は上越市出身のイラストレーター、大塚いちおさんが生み出しました。 美術館内にあるウェルモを探してみましょう。参加者にはプレゼントがあります。(先着50名様) |
内容 | 日時 | 会場 | 詳細 | 実施団体 |
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演じる「わたし」が語りだす |
10月16日(土曜日)13時30分~16時30分 | 音楽棟201教室 | 「ラ・カチャダ」という、エルサルバドルの露店で働くシングルマザーたちが演劇ワークショップを通して、劇団を立ち上げるドキュメンタリー映画の上映を行います。さらに、上映後にジェンダーやセクシュアリティに関連する意見交流を行います。 | 上越教育大学ジェンダー&セクシャリティフォーラム |
U-16プログラミングコンテスト | 10月17日(日曜日)10時~12時 |
情報メディア教育支援センター 教育情報演習室1・応用処理室 |
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U-16プログラミングコンテスト上越妙高大会実行委員会 |
(注)U-16プログラミングコンテストは、10月17日(日曜日)の開催ですのでご注意ください
中山間地域の活性化に取り組む「地域おこし協力隊」として、狩野里紗さん(吉川区川谷地区)が着任し、市長から辞令交付を受けました。
狩野さんは「お米を食べることが好きで、そのお米を自分で作ってみたいと思い応募した。農作業の経験はないが、地域の皆さんにお世話になりながら、自分のペースで頑張りたい」と抱負を語りました。狩野さんはこれから地域の担い手として、棚田の維持・管理や地域づくりビジョン「川谷もより 百笑百年物語」の取り組み支援などに取り組みます。
北信越5県(新潟、富山、石川、福井、長野)69市の市長が一堂に集まる会議が25年ぶりに本市で開催されました。会議では、各県市長会から提出された地方行財政の拡充強化、都市基盤施策の充実強化と交通網の整備促進など全25件の議案のほか、石川県奥能登地域の豪雨被害に関する緊急決議などを採択し、国へ要望していくことを決定しました。
上中越沖を震源とする震度6強の地震が発生した想定で、直江津屋台会館などを会場に訓練を行いました。訓練には、直江津区の29町内会と42の防災関係機関・団体が参加し、元日の能登半島地震を踏まえ町内会単位で見直しを行った、津波災害の「地域別避難行動計画」に基づいた徒歩による避難や要配慮者などに限定した自動車による避難のほか、関係機関が連携した炊き出し・給水支援などの訓練を行いました。
訓練終了式で市長は、「市民の皆さん一人一人が災害を知り、備えることができるよう、行政としてしっかり支援していく」と話しました。