上越市では、平成15年12月に、旧金津憲太郎桶店の土地・建物を前所有者の方のご好意により寄贈いただきました。
この町家は19世紀中頃(江戸時代後期)の建物と推定されており、高田市街に現存する町家としては非常に古いものとされています。
(注)現在上越市で所有している「旧金津憲太郎桶店」は、平成15年12月に前所有者の方から市に寄贈いただいた町家であり、現在営業中の金津桶店様(仲町4-6-10)とは異なりますのでご注意ください。
令和6年能登半島地震の影響により、一般公開を中止しております。
雁木について、詳しくは城下町高田の歴史・文化をご覧下さい。
造り込み式雁木の形態が特徴的な外観。
桶職人の仕事場や土間のかまどをはじめ、懐かしい暮らしの道具がたくさん残っています。
風呂などの水廻りが古い状態そのままで保存されています。
旧金津憲太郎桶店の建物は、新潟県教育委員会発行の「越後の民家 上越編」(昭和55年)や、上越市教育委員会発行の「越後高田の雁木」(昭和57年)に高田城下の町家として掲載されています。
この家は桶屋である。間口三間、切妻造、平入で、屋根は鉄板ぶきである。前面にガンギがある。間取は幅一間の通り庭を右側にとり、これにそって表からミセ、チャノマ、ザシキの三室をならべる三間取である。通り庭には壁にそって半間の台(コミセ)がある。
正面は一間間隔に板をたて、両端間をガラス戸引違としているが、内法上部にはスリアゲ戸が現存している。正面全体が開放できるようになっていた。ミセには根太天井が張ってあるが、チャノマは吹抜で、天井がなく、梁組と屋根裏をみせた高い空間である。ザシキは昭和二年に改造した。建築年代は十九世紀中ごろとおもわれる。一部に古材が入っている
(出典:「越後の民家 上越編」新潟県教育委員会 昭和55年)
「越後高田の雁木」上越市教育委員会(昭和57年3月)より転載
〒943-0831 上越市仲町4丁目6-7
えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「高田駅」から徒歩3分
頸城バス「高田駅前」下車徒歩3分
北陸自動車道「上越IC」から20分
上信越自動車道「上越高田IC」から15分
(注)旧金津憲太郎桶店に駐車場はありません。高田駅前立体駐車場など近隣の有料駐車場をご利用ください。