「ふるさと高士まつり」衣装を着ての踊りの披露(1枚目)、高士小学校での踊りの練習(2枚目)
岩の原小唄は、昭和24年頃から岩の原葡萄園や高士地区で唄われ、踊られたと伝えられており、作詞は小山直嗣、作曲は中山晋平とされています。作られた経緯としては、葡萄園のアピールソングとして、葡萄園での増産意識の高揚を図るため、ワインのPRのためなど諸説あるようです。
高士地区では盆踊りや民謡大会などの地域行事のほか、高田城址公園の花見会場に出向くなど広く唄い踊られてきましたが、次第に行われなくなりました。
そのような中、平成22年度に高士婦人会が岩の原小唄の関係者への聞取りや楽譜・写真などの資料収集を行い、踊りと唄を復元し、CDとDVDにまとめる取組みが行われました。
以降、地元小学校への指導、地区体育大会での児童・保護者ら皆での披露、地域のまつりにてかつてと同じ赤い襷にはんちゃ姿での披露など、様々な取り組みが行われています。
岩の原小唄には、「越後岩の原 葡萄の名所 ヨイトサー」「赤いたすきにおもいをこめて」、「見せてやりたや自慢の樽と」「おらが葡萄酒 ほめるじゃないが」など、当時の岩の原葡萄園の様子が目に浮かぶような歌詞が織り込まれています。
高士地区婦人会
岩の原葡萄園は、日本ワイン葡萄の父、川上善兵衛翁の偉業により創設されました。
岩の原小唄は、昭和24年頃、この岩の原葡萄園で作られ唄い踊り継がれてきたと聞いています。小山直嗣作詞、中山晋平作曲のこの小唄には、当時の葡萄畑やそこで働く人々の様子が、優しくゆったりと流れる唄と所作に表現されているようです。
高士地区婦人会では、一度衰退したこの小唄を、平成22年度の上越市地域活動支援事業により復元し、地区敬老会やふるさとまつりなどで披露しながら地域の財産として広め継承する活動を続けています。
「上越市「地域の宝」を認定しました」をご覧ください。