花まつりで柿崎区内を巡行する白象(1、2枚目)
花まつりでの白象の様子(3枚目)
お釈迦様の誕生を祝う花まつりと、花まつりで巡行する白象です。
白象は昭和25年、柿崎仏教日曜学校に参加していた若者数人の茶話会で、昭和初期に花まつりがあり、3メートル近い大きな白い象を引いて旗行列をしていたという思い出話となり、それを発端に作成を開始することとなりました。
昭和26年5月13日、完成した白象にかつて花まつりで用いていた花御堂を設置し、誕生仏を載せ、花まつりが再開されました。
最初の花まつりは浄福寺をスタートし、町内を一巡するもので、当時は牛が引く大きな運送用の車に白象を乗せ、長い綱で人の手で引いていましたが、現在は車の荷台に乗せられ移動させています。
以来、毎年こどもの日前後に実施され、町内四ヶ寺(浄福寺、浄善寺、妙蓮寺、善導寺)を巡行することとなり、昭和30年の町村合併の折に巡回する範囲を柿崎全域に広げ今日に至っています。
象の骨格は欅(けやき)で出来ており、形態は酒樽の箍(たが)に使用する竹を組み上げ、そこに新聞紙や雑誌などを幾重に厚く貼り重ね、綿等で凹凸を減らして形づくられています。さらにその上に和紙や古文書などを重ね貼り、胡紛(こふん)を膠(にかわ)でといたものを二度三度重ね塗り、隈取りの彩色が施されています。牙はスギの古木、鼻は芯に鉄筋が使われ、目はランプのホヤの丸い部分が利用されています。
柿崎区内の各集落では、毎年花まつり行進曲に乗り白像がやってくると、子どもたちと共に誕生仏に甘茶を灌いで、お詣りをしています。
白象の保管、管理は柿崎区内22ヶ寺で構成する柿崎区連合仏教会がおこなっており、宗派を超え、地域住民の協力のもと、花まつり白象巡行が行われています。
柿崎区連合仏教会
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