宇喜世創建当初からあったといわれる北門(1枚目)、宇喜世外観(2枚目)
宇喜世の象徴のだるまの絵が掲げられている東門(3枚目)、153帖もある大広間(4枚目)
館内に描かれている隠れだるま(5枚目)、客間から望める日本庭園(6枚)
江戸時代末期(1800年代中頃)から続く、老舗の料亭。
現在の仲町はかつて田端町と呼ばれ、高田開府にあたり福島城下から移ってきた魚商人の町でした。口伝によると、江戸時代末期、当時の主人であった寺島甚之助は仕出し屋を営んでおり、その後、幕末から明治の初め頃に、甚之助の娘婿の八蔵が割烹料亭を始め、現在に至るとされます。
主屋は創建以来何度も改修がなされていますが、昭和13年の改修により現在の形となったと推定されます。建築年代は定かではありませんが、史料をさかのぼると少なくとも約140年前の明治中期頃と考えられます。
館内には153帖もの大広間や、「月の間」「春の間」「水車の間」などそれぞれの名にふさわしい趣向を凝らした客間があります。本館西側の日本庭園は、池泉・樹木などを配し、各客間から景観を楽しむことができます。また、東門の看板に描かれる、宇喜世を象徴する「転んでもすぐ起きる」だるまが、室内各所に隠されています。
本館、北門、東門は平成20年11月10日に国登録有形文化財に登録されています。
株式会社 宇喜世では、高田世界館、本町商店街をはじめ、市内各所と連携してのツアーの企画造成や中学校、高校、大学の見学の受け入れなどを行っています。
株式会社 宇喜世
料亭「宇喜世」のはじまりは魚の卸し業です。慶長19年の高田城の築城に伴い、現在の場所に移転したとされ、すでに江戸末期から明治の初め頃には、割烹料亭を営んでいました。建物は増築を繰り返していますが、一番古い建屋は明治14年以前に創建されたという記録が残っています。
現在は、国登録有形文化財にも指定されているこの歴史ある建物で、夜会席はもちろん、大好評頂いている「特別ランチ」も頂くことができます。広間や個室で、老舗料亭の味を楽しむとともに、140年以上続く建物の装飾や調度品など、また、料亭の遊び心に触れてみてはいかがでしょうか。
上越市「地域の宝」をご覧ください。