郷土記念館全景(1枚目)、ペディメント風ひさしのついた正面入り口(2枚目)
ドイツ下見板張りの外壁と洋風な窓枠(3枚目)、第13師団関係の展示品(4枚目)
陸上自衛隊高田駐屯地内にある郷土記念館は、明治40年の陸軍第13師団の誘致後、明治41年に陸軍野砲兵第19連隊の将校集会所として建築された洋風の木造建築で、高田駐屯地敷地内に唯一現存する明治時代からの木造建築です。平成4年から陸軍及び自衛隊の歴史的資料を展示する施設として開館し、一般開放されています。
建物は木造平屋建で、横幅約33.6メートル、縦幅約9メートル、床面積約300平方メートルで、赤煉瓦によるイギリス積みの基礎、玄関のペディメント風ひさしや洋風な窓枠、ドイツ下見板張りの外壁が特徴です。陸軍が手本としていたドイツの様式がよくうかがえる建物となっています。1988年に屋根が瓦から鉄板へ改修されていますが、内観、外観ともに建築当時の面影を強く残しています。
建物ゆかりの人物には、長岡外史、レルヒ少佐、秋山好古(第4代陸軍第13師団長)、蒋介石(初代中華民国総統)がおり、特に蒋介石は明治43年、陸軍野砲兵第19連隊に入隊し、青年期を過ごしました。郷土記念館内には、蒋介石関連資料、山下清のペン画、火坂雅志の直筆表札等のほか、陸軍第13師団をはじめとした、明治から昭和までの陸上自衛隊、高田駐屯地の貴重な資料が展示されており、見学の受け入れや解説等を行っています。
陸上自衛隊高田駐屯地
高田駐屯地で展示されている収蔵品の殆どが近隣住民の方やご縁のある方からの寄贈・貸与によって成り立っており、このため地域の方々との繋がりを強調する意味で「資料館」ではなく「郷土記念館」と称しております。
地域の皆さんから寄せられた貴重な品物が多数展示されておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
(なお見学には事前の申請が必要となります。)
見学については下記のとおり実施しています。
なお、訓練などの都合でご希望の日程に沿えない場合もあります。早めの連絡をお願いいたします。
上越市「地域の宝」をご覧ください。