歓喜堂(1枚目)、大聖歓喜自在天はこの奥に安置(2枚目)
大和3丁目を歩く南方位山の一行(3枚目)、歓喜堂での御礼参りの様子(4枚目)
上杉謙信公がはじめたと伝えられる妙高山の代参登山「南方位山(なんぼいさん)」は、現在でも春日神社(本町1丁目)の「御剣祭南方位登山」として神社と氏子たちで行われています。
南方位山は往復ともに荒町(大和3丁目)の水谷家に立ち寄り、敷地内の歓喜堂(かんぎどう)に参拝します。水谷家は江戸時代、荒町組と新井組の大肝煎(おおぎもいり)を務め、支配は伊勢町口番所(南本町1丁目)から杉野沢(妙高市杉野沢)までと大変広いものでした。
水谷家の先祖水谷与右衛門が南方位山の際に起ったもめ事を仲裁に入り治めたことから、それ以来、往路(毎年7月22日)は「無事に行ってきます」、復路(7月23日)は「無事に行ってきました」と水谷家に立ち寄り歓喜堂に参拝することになったと伝えられています。
歓喜堂の祭神は、大聖歓喜自在天です。夫婦和合、子孫繁栄を祈念する堂として、信仰されています。地域の方々は、歓喜堂に参拝したり、南方位山の際のおもてなしをしたりと関わりながら、水谷家と南方位山・歓喜堂をよりどころとしています。
大和3丁目町内会
大和3丁目の皆さんからも年々南方位山行事に関心を持たれ、参加される方が増えてうれしく思います。
これからも地域の皆さんの支援を頂きながら、歓喜堂を守っていきたいと思います。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。