イベントや祝いの席で披露される頚城松坂
頸城地方の祝言唄で、唄の途中で「ハアーコリャコリャ」の囃子が入ります。めでたい若松、高砂、長寿万歳のおじいさん、おばあさん、鶴、亀、五葉の松が出てくる、結婚披露宴などでも唄われるめでたい唄です。
明治34年に旧高田藩士らによって編集された「越後頸城郡誌稿」には「此の松坂ハ素伊勢ノ松坂ニ起リ、京都ニ行ハレ、上杉謙信ノ時代此地ニ渡リシト口碑ニアリ。」記述されており、上杉謙信公の時代にこの地へ伝わってきたと言われています。
「松坂」は伊勢神宮参拝の要路である松坂の伊勢踊り(室町時代)が伊勢神宮の信仰と共に、全国に広まったものと言われています。新潟県内でも、同系の唄が県内全域にみられ、上越市内でも様々な地域に伝わっています。
上越市民謡協会
上越に伝わる民謡の保存、伝承活動を行っています。
上杉謙信公の時代「伊勢松坂」が「京」に伝わり、それが謙信公の度々の上洛と商人による人々の交流もあり、越後の土地に伝わりました。
現在は新潟県全域で唄われておりますが、この「松坂」を「頚城松坂」として保存、普及する団体はありませんので、波路会や他の民謡保存会の皆さんの資料により、格調の高い「祝い唄と踊り」として、上越市民謡協会が頸城地方にて普及・保存をする姿がみとめられ「地域の宝」に認定されました。
これからも普及に努めて参りますので、宜しくお願い申し上げます。
上越市「地域の宝」をご覧ください。