薬師岳全景(1枚目)、ブナの原生林を進む 薬師山道(2枚目)、頂上での細越平生会の方々の草刈り風景(3枚目)
頂上の石仏(4枚目)、細越平生会の方が歩く左手が、かつて祠があり、地域の方々が薬師のお参りに行ったとされる大安寺の裏山。一番奥に見える山は、薬師岳(5枚目)、大安寺に安置される薬師如来坐像。(6枚目)
細越集落の東に位置する薬師岳(標高約466メートル)は、古くから信仰登山や地域の里山としての登山が行われていましたが、過疎化や伝統の廃退により登山者が減り、山道も荒廃していました。
20年ほど前、町内会有志による「すぐのる会」が山道の整備や登山イベントを始めましたが、いつしか行われなくなり、現在その子世代が活動を継いでいます。
薬師岳の信仰登山に関する記録については、「大島村史」に「古くは薬師山の頂上までちょうちん行列をして祀っていたが、余りにも遠いため大安寺の裏山へ移し、そこへ参拝することが昭和20年代まで続いていた」と記載されています。
細越集落の大安寺の南には、かつて地域の方々がお参りに訪れていたという祠のあった小山があり、大安寺にはその小山から数十年前に移したとされる木造の薬師如来坐像が安置されています。
現在、活動団体のみなさんは、山道の整備などのほか、地域の古老への聞取り、現地確認、石仏の調査などを行い、自らの手で「地域の宝」の魅力の掘り起こしを行っています。
細越平生会
細越平生会は、大島区細越集落で、自ら楽しむことを基本としながら祭やイベントへの参画、地域の伝統文化を後世に伝える取組などを行っている団体です。
会のFacebookやYouTubeチャンネル等でも活動の様子を積極的に発信し、地域を元気にする取組も行っています。
当会は、地元集落出身の若手10名(平均年齢40歳)で地域活性化を目的とする活動を展開しておりその活動の一つとして、近年整備が滞っていた「薬師山道」の整備を昨年度からおこなっております。
昔から地元住民に親しまれてきた「薬師山道」の魅力を再発掘し、新たな“地域資源=地域の宝”として、子供からお年寄りまで気軽に登山できる環境を整えていきます。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。