落ち葉が入らないように屋根を被せた横清水(1枚目)、横清水の祠(2枚目)
新潟県の名水 横清水(3枚目)、熊野神社宮司と氏子の方々(4枚目)
新潟県の名水に選ばれている横清水は、春日山城周辺砦群の一つ、宇津尾砦の近くに位置し、古くから宇津尾砦の兵士たちの飲料水として使用されていたと伝えられています。
春日山城から下正善寺集落を経て、尾根伝い南にトヤ峰砦、宇津尾砦、中ノ俣砦へと続く古道沿いにあります。また、宇津尾砦を経て南東の尾根伝いに進むと滝寺砦へも続くことから、戦国時代の多くの兵士たちの喉を潤していたと考えられています。
現在正善寺地区に暮らす方々は、昭和40年代頃までこの古道を通り中ノ俣集落への往来をしていたそうです。戦前までは、峠の茶屋もあったそうです。
横清水をこの地域の活性化につなげようと、地域の方々により水神を祀る祠が建立され、平成6年に下正善寺の熊野神社宮司により入魂式が行われました。
現在も熊野神社氏子たちにより大切に管理され、神社の春祭り(4月)、夏祭り(8月)、秋祭り(10月)の折に祠のしめ縄が新調されています。砦の散策とあわせ、名水を求めて訪れる方々がいらっしゃいます。
宗教法人 熊野神社
砦の名水横清水は、標高180メートルにあり今も水量が多く、おいしいです。また、この場所から北東に春日山城跡が見えます。付近3つの砦からの景観は非常に良く高田平野や直江津の港も一望できます。
今私たちの地域の活動に毎年3つの砦と横清水を巡る散策会を実施しておりますので、多くの方の参加をお願い申し上げます。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。