トヤ峰砦跡の堀切(1枚目)、中心郭(2枚目)
中心郭から春日山城跡を望む(3枚目)、謙信公祭の狼煙上げ当日のトヤ峰砦保存会のみなさん(4枚目)
トヤ峰砦は、春日山城から南西約2キロメートルに位置する、春日山城周辺砦群の一つです。下正善寺集落より丘陵山道を登った標高210メートルのトヤ峰と呼ばれる尾根上に位置する山城です。中心郭とされる頂上からの眺望は抜群で、北は春日山から西方尾根に連なる城ヶ峰などの砦群、北東に春日山城、南東は滝寺砦、南西に宇津尾砦を視界に入れる位置にあります。厳しい崖や緩やかな傾斜の入り混じる山並みを利用しており、東西400メートル、南北100メートルの範囲に郭や堀切、竪堀、土塁などが配置されています。砦南側には、尾根を断ち切る大堀割がみられます。
春日山城には何本かの裏街道があり、その要地に位置するトヤ峰砦は、街道の見張り番所としての役目を果たすとともに春日山城との連絡砦としての機能を果たしていたと考えられています。下正善寺からトヤ峰砦に続く古道を、砦とともに今回「地域の宝」に認定しています。
トヤ峰砦保存会
春日山城跡や上越市街から近いところに位置する砦です。本丸や中正善寺の権現堂からは、狼煙上げ時、3ヶ所の狼煙が視界に入ります。砦めぐりや里山散策地域として、末長く維持管理しながら見守っていきたいです。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。