高田駅ホーム(1枚目)、支柱につけられた記念プレート(2枚目)、キャメル・シェフィールド社製の支柱(1885年製)(3枚目)
ユニオン社製レールの支柱(4枚目)、八幡製鉄所製の支柱(5枚目)、判読できないが別の銘が刻まれている(6枚目)
上越市は、明治19年(1886年)に新潟県で初めての鉄道である直江津・関山間が開業した、新潟県鉄道発祥の地です。
高田駅のホームでは、この開業当時のレールを加工したものがホーム上屋の支柱や屋根の骨組みとして再利用されています。
高田駅上りホームの支柱には、「CAMMELL SHEFFIELD TOUGHENED STEEL 1885 P IRJ」(キャメル・シェフィールド社製(イギリス)1885年製 (注)IRJ=日本帝国鉄道の略)と刻まれています。この支柱には、2004年に、JR東日本により直江津・新潟間開業100周年を記念した、記念プレートが設置されています。
このほかにも、ホーム内の支柱をよく見ると、「UNION D 1885 IRJ」(ドイツ ドルトムント・ユニオン社1885年製)やカーネギー社製(アメリカ)などの文字が刻まれている支柱を見つけることができます。
鉄道開業当時の駅は移転や取り壊し等でその遺構はほとんど残っていませんが、開業当時のレールが使われている高田駅ホームの支柱は、上越市が新潟県鉄道発祥の地であるということを物語っています。
えちごトキめき鉄道株式会社
皆さんが当たり前に使っている高田駅には実は地域のお宝が隠れています。
ホームの屋根を支える柱をよく見ると1800年代後半から1900年代前半に製造されたレールが使われていることがわかります。100年の時を超え、今なお現役で鉄道を支えてくれていることに大きなロマンを感じます。是非いつもと違った視点で高田駅ホームをご覧ください。
高田駅のほかにもトキ鉄には新潟県鉄道発祥の地を物語るような施設がたくさんあります。トキ鉄で鉄道の歴史を感じる旅をしてみてはいかがですか。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。