光ヶ原は、上越市南縁をなす関田山脈黒倉山の北斜面中腹に広がる標高800~900メートルの高原であり、その最奥部の「光ヶ原みずばしょうの森」には典型的な日本海側ブナ林が広がり、林内から湧き出す冷涼な水が集まる湿地帯にはミズバショウが群生しています。
また、高原北縁部の「光ヶ原わさび田の森」ではブナ林の豊富な湧水を利用し、かつてワサビが植栽されていました。
二つの森には、北日本の山地帯に特徴的なブナの優占する自然植生が残り、多雪地帯特有のブナの根曲がりや、常緑低木のユキツバキやエゾユズリハ、ササ類が生育する林床を見ることができます。直径が1メートル、樹高が20メートルを超えるブナの巨木も点在し、コシノカンアオイ、キバナアキギリ、アズマシロカネソウなどの草本植物も生育しています。また、ニホンモモンガやハコネサンショウウオをはじめ多くの野生動物も確認されるなど豊かな自然環境が残されています。
これらの動植物の生息・生育する自然環境を保全するため、平成28年3月30日、上越市自然環境保全条例に基づき自然環境保全地域に指定しました。
光ヶ原みずばしょうの森・わさび田の森自然環境保全地域
光ヶ原みずばしょうの森一帯 約9.7ヘクタール
光ヶ原わさび田の森一帯 約5.9ヘクタール
光ヶ原みずばしょうの森・わさび田の森自然環境保全地域(みずばしょうの森) [PDFファイル/236KB]
光ヶ原みずばしょうの森・わさび田の森自然環境保全地域(わさび田の森) [PDFファイル/241KB]
自然環境保全地域の指定にあわせて、当地の自然環境を保全するため、以下のような措置に関する保全計画を策定しました。
自然との接し方を見直し、できることから始めましょう。