米どころ新潟の中でも雪深い山あいの里、清里区櫛池(きよさとくくしいけ)地区は、11の集落から成り、標高100~500メートルの山間部に約200ヘクタールの棚田が広がっています。
昭和50年頃に、大正・昭和一桁世代の先人達がほ場整備に着手し、作業環境が激変したことは、耕作放棄地発生防止に大いに貢献しました。
冬には2~3メートルの雪が積もる豪雪地帯ですが、深山に生えるブナの森から流れ出る豊富な雪解け水や湧き出る清流が豊かな土壌を潤し、美味しい米に最適な環境を作り出しています。
当棚田米は食味の良さが大変評判で、毎年全国のファンから注文をいただいております。
「きよさと朝市」は、令和3年度まで清里商工会が開催していましたが、商工会の合併に伴い終了していました。
令和4年度に清里小学校6年生が総合学習で地域に賑わいを戻すため、「朝市復活プロジェクト」を企画して復活させました。
今年度も清里小学校の6年生が運営を引き継ぎ、1年間の授業を通じて住民の皆さんと関わりながら活動していきます。
5月の1回目は8店舗、6月の2回目は14店舗の出店があり、地域住民をはじめ多くの買い物客で賑わいました。
中山間地域振興取組の一環として上越教育大学の学生16人が参加し、秋まで計5回の体験学習を通じ、櫛池地区の地域資源を活用した「農育連携活動」に対し提案を行います。
1回目は棚田風景を視察し、2回目は上越清里星のふるさと館での天の川観測とホタルの観察会を行いました。
清里地区公民館と連携して実施する「きよさと自然探検」では、10月1日(日曜日)にサツマイモ堀りと焼き芋体験を計画しています。
その準備として地域の皆さんと一緒に遊休地にサツマイモ苗50本を植え付けしました。
秋の収穫までの間、草刈や管理も行っていきます。
4月に実施したビレッジプラン2030の活動発表を受けて、中学校が「できることを企画し、人や物をいかしてふるさと清里を元気に」の実践活動として、清里中学校の全校生徒、きよさと保育園の園児、青少年育成会議コーディネーター、地域住民が参加し、新潟県上越地域振興局普及課の指導の下、サツマイモの植え付けとヒマワリ・綿の種まきを行いました。
ヒマワリ畑は隣接する老人ホームからもよく見える校舎の南側にあり、多くの皆さんから夏の開花を楽しみにしていただいています。
ビレッジプラン2030の検討、実践主体として2年間活動を続けてきた「きよさと未来予想図」をつくる会は、清里中学校を会場に、全校生徒、地域協議会委員、学校運営協議会委員、地域住民を対象に活動発表を行いました。
発表後には清里中学校の生徒が、全校縦割り班で意見交換も行いました。
中学生は未来の貴重な地域の担い手であり、彼らの意見が活かされる地域振興活動を実施していきたいと考えています。
ビュー京ヶ岳で、今年で3年目となる土日祝日限定のカフェが5月3日にオープンしました。
当日は、農事組合法人北野生産組合が作った蕎麦を数量限定で提供しました。
地域住民はもちろん、区外や市外の多くの人に楽しんでもらえるよう、櫛池地区で採れた山菜を使ったメニューや清里産米粉のピザなどを用意しています。
今年も「上越市地産地消推進の店」として11月まで営業します。