この額は、縦130センチ、横252センチで、裏額「第一義」と対になっています。林泉寺山門にかつて額として掲げられていました(現在山門に掲げられているのは複製品です)。この額には「藤原輝虎(花押)」と署名されていることから、上杉謙信の自筆と伝えられ、謙信が輝虎と名乗った永禄5~12年(1562~1569年)に奉納したと考えられています。
「春日山」は林泉寺の山号です。林泉寺は、謙信の祖父、長尾能景が創建した越後守護代長尾氏の菩提寺ですが、謙信が上杉を相続した後も篤く保護していたことがうかがえます。