寺伝によれば本願寺2世如信が描いたものを、勝願寺3世正空が与えられたとされる画像です。勝願寺は、瑞泉寺の前身となる寺院です。
本紙縦105センチ、横37センチに、上中下3段に分け、17人の人物が描かれています。下段から上段へと時代の新しい人物が配置されており、下段には、聖徳太子を中心に日本への仏教伝来とその興隆に努めた7人が、中段には、浄土教の発展に大きく貢献した源信が描かれ、上段には、浄土宗の開祖法然を中心に親鸞・善性など9人の高僧が描かれています。
画像の形式などから制作年代は南北朝時代と考えられています。