この像は、像高6センチ、銅製で、台座を含めて一鋳で造られており、室町時代の制作と考えられています。
もともとは菱ヶ岳山頂に祀られていましたが、盗難をおそれて、安塚区の須川字中山に堂を建て、山頂から薬師如来をお迎えしたので、中山薬師として信仰されてきました。その後、明治16年(1883年)に現在地の須川字国川に社殿を建立し、社名を菱神社と改名し、中山のお堂から薬師如来をお迎えしたといわれています。
古来、秘仏として公開しておりません。
昭和56年1月10日に旧安塚町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。