この竜笛は、長さ39.7センチで、漆塗りの筒に収められています。
明治の初め頃、谷集落に雅楽が伝わったときから演奏に使われてきたものですが、制作年代は雅楽に使われているほかの楽器とは異なり、平安時代の制作と伝えられています。当時の楽頭が、交流のあった旅芸人から譲り受けたものと伝えられています。なお、谷集落に伝わった雅楽は後に集落を超えて継承され、旧月影小学校区にて月影雅楽として上越市無形民俗文化財に指定されています。
昭和62年5月28日に旧浦川原村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。