神楽は祈りと悪魔払いのため、神社で舞って奉納するのが一般的ですが、牧区切光に伝わる神楽は、村人が農閑期に楽しむ芸能として人々に親しまれたものです。切光神楽は獅子頭がとても象徴的な存在で、獅子舞は獅子頭を巧妙に生かして舞います。獅子が使う道具や足を強く踏む動作は、お祓いの意味を持つといいます。舞は、四反舞、岩戸舞、幣束の舞、鈴舞、天狗の舞、剣の舞の順で舞われ、獅子神楽の形態がうかがえます。起源は不明ですが、明治時代初期には既に盛んに舞い踊られていたと考えられています。笛と太鼓の音にあわせて舞われます。
平成7年6月30日に旧牧村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。