中山道の追分宿から直江津に通じる脇往還である、いわゆる「北国街道」のうち、当市中郷区板橋地内の坂道は「小出雲坂」と呼ばれ、沿道の松並木とともに史跡に指定されています。江戸時代には「越後見納め小出雲坂よ。ほろと泣いたを何時忘られよ」とうたわれました。
松並木は、夏は旅人が汗をぬぐい、木かげに涼をとるとともに、冬は風雪をしのぐため、幕府は並木の保護に努めました。小出雲坂の松並木は延長約200メートルにわたり、当時のままの姿で残っています。
昭和47年8月22日に旧中郷村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。
(注)北国街道のルートには諸説あります。