板倉区高野集落に古くから伝わる高野しげさは、集落にある本龍寺の中興の祖である光暁院の遺徳を偲んで唄い踊り継がれてきたもので、「捧げる」「拝む」といった仕草をおりこんだ仏教的な踊りです。唄や太鼓、三味線の音にあわせて踊ります。「しげさ踊り」の名前の由来については、光暁院の幼名が「しげ丸」で「しげさん」と呼ばれていたことが由来になっているという説や、「出家様(しゅっけさま)」がなまって「しげさ」になったという説など、諸説あります。かつては本龍寺の境内で踊られていましたが、現在は集落の夏祭りなどの地域行事で踊られています。
昭和49年8月1日に旧板倉町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。