市神は、交易の場である市場の安全と公正な取引を期するために祭られたもので、この市神は文化9年(1812年)の刻銘があることから、江戸時代後期に設置されたことがわかります。自然石を3段に積み、その上に家型の石祠を祀っています。自然石を含め、高さ145センチです。
言い伝えでは、江戸時代に、石祠のある通りで毎月4日と9日の付く日計6回、市が開かれたといいます。また、4月と9月には馬市も開かれたと伝わります。
現在では決まった祭日はありませんが、かつては、8月15日の村の祭りの神輿巡行のときにこの市神の前で止まり、お祓いをしていました。
平成6年11月21日に旧清里村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。