この像は、像高45センチで、善光寺式阿弥陀三尊の中尊と考えられており、天衣の折り返しが認められることから、室町時代の制作と推定されています。火災により、左手の第二・三指、右手の全指を欠失していますが、本来は第二・三指をそろえて立てる刀印を結んでいたと考えられています。
善光寺式阿弥陀三尊とは、阿弥陀如来を中央(中尊)に、左右に観音菩薩と勢至(せいし)菩薩の3体の仏像を1枚の光背に配した「一光三尊」形式をさします。
平成3年2月21日に旧三和村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。