オニバスが生息する谷内池は、高田平野の東縁に位置する天然湖沼で、ヨシ、マコモ、カンガレイなどの多様な水生植物が多く見られ、県の自然環境保全地域にも指定されています。なかでもオニバスは、福島潟(新潟市北区)が自然分布の北限とされるスイレン科の一年草で、レッドリストの絶滅危惧2類(絶滅の危険が増大している種。「2」は、本来はローマ数字で表記する)に指定されています。大きな円形の葉をもち、全体的に大きなトゲがついていることから「鬼」の名が付いています。谷内池のオニバスは近年開花が確認されなくなったため、市民団体や地元中学校による再生にむけた保全活動が行われ、再び良好に発生がみとめられるようになりました。
平成11年10月27日に旧三和村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。