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諏訪神社
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明静院
明静院
剱神社・諏訪神社・飯縄神社合殿
剱神社・諏訪神社・飯縄神社合殿
直江津区及び谷浜・桑取区の7つの寺社が所有する船絵馬10面と船模型1基で構成される史料群です。
直江津は、室町時代成立と伝えられる海上法規「廻船式目」に記されている三津七湊の一つに数えられた湊です。安寿と厨子王で知られる説教節「さんせう太夫」などでは西や東に船が行きかう境界都市としての姿が描かれるなど、北前船就航以前から、越後府中の湊、大きな後背地を持つ商業港として繁栄していました。江戸時代から明治時代にかけては、高田藩の外港として、また長野方面への玄関口として、北前船寄港地として栄えました。
これら船絵馬や船模型は、江戸時代から大正時代にかけて北前船船主たちにより航海の安全を祈願、または航海の無事を感謝して奉納されたもので、当時の物流を支えた北前船の寄港地としての歴史をものがたる史料群です。
船模型は、現在の糸魚川市(旧能生町)鬼舞で廻船業を営んでいた伊藤家が、明治時代に風待ち湊郷津を見下ろす神社に航海安全を祈願して奉納したものと伝えられています。鬼舞は風が強く、船の風待ちができないことから、伊藤家の船は、冬期間、郷津に停泊させていたとされます。
この史料群は、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 北前船寄港地・船主集落」の構成文化財にも認定されています。