大廣寺に伝わる十三仏曼荼羅図(1枚目)と仏涅槃図(2枚目)
大廣寺に伝わる、十三仏曼荼羅図(まんだらず)と仏涅槃図(ねはんず)です。
十三仏曼荼羅図は絹本著色の仏画で、釈迦如来を中心に十三の仏が描かれています。長細い金箔で模様を描く技法である截金(きりがね)が多く施された優品で、室町時代の画僧、兆殿司(ちょうでんす)の作と伝えられています。本紙は、縦62cm、横30cmです。
掛物の表装である裱褙(ひょうはい)には、「明治三十二年7月善法日 十九葉無外代」、「施主 本郡菅原村字馬屋 西條省三郎 化主當山維那北 徳三」とあります。
昭和59年5月25日板倉町文化財に、平成19年6月1日、「絹本著色十三仏図」として上越市文化財に指定されています。定期的な公開は行われていませんが、檀家等により、保存が図られています。
仏涅槃図は、本紙縦179センチメートル、横156センチメートルの画面に釈迦入滅時の様子が色鮮やかに描かれ、「雪舟八代長谷川等玉信雪」の墨書及び落款がみられます。
大廣寺七世の壁秀雷梭(へきしゅうらいひ)和尚の代に当寺にもたらされたと考えられており、安政5年(1859年)、平成12年と約150年周期に表具改装が行われています。
大廣寺の涅槃会(3月14日)で本堂に掲げられ、法要後は住職らによる講話や、団子まきが行われています。団子まきはこの地域の人たちの楽しみとなっており、地域の方々、特に子どもたちが大勢訪れ、賑やかに行われています。
宗教法人 大廣寺
山寺三千坊の流れをくむ大廣寺は寺歴429年間で、一度も災害にあっておらず今回の仏画2点を含む合計4点が上越市「地域の宝」に認定され堂宇内、境内に市指定文化財を含む11点もの寺宝があります。
事前申し込みによる見学が可能ですので是非訪れて下さい。
「上越市「地域の宝」を認定しました」をご覧ください。