小学生の通学路上に植えられているはさ木の並木(1枚目、2枚目)
かつて新潟県内でよく見られた田園風景を残す(3枚目、4枚目)
米岡集落と諏訪小学校を結ぶ市道約500メートルの間に、はさ木として使われたヤチダモの木が立ち並ぶ道です。
はさ木は、刈り取った稲を干して乾燥させるときに使われたもので、新潟県の田園の一般的な風景でした。この米岡のはさ木道は、平成15年に周辺のほ場整備事業に併せて不要となっていたはさ木を通学路の縁に植え替えたもので、現在では近くの諏訪小学校の学校田で刈り取られた稲がはさ掛けされています。
大人が昔の米作りを通して先人の暮らしの知恵を子どもたちに語り継ぐ場になっており、また、妙高山を背景とした風景は、写真の撮影スポットとして多くの人が訪れています。
米岡町内会や諏訪区内有志で構成する団体「未楽来(みらくる)すわ」会員などにより、はさ木道の草刈り、幼木の育成と植え込み、冬囲いなどが行われています。
米岡町内会
昭和の終わり頃まで、はさ木は県内田園風景の定番でした。しかし、稲作技術の発達に伴い、刈り取った稲を乾燥させるはさ木は無用物として処分され、今ではその姿をほとんど見ることができなくなりました。
平成15年に私たち諏訪区米岡町内会では、上越市に協力いただき当時わずかに残っていたはさ木を頸城地域全域から集めて、小学生の通学道路に移植、並木道として維持管理していきました。今では妙高山をはじめとする山々の変化や、真っ赤になった夕日が五智・春日山そして南葉山に沈む風景等を背景にはさ木は四季折々に見事な姿を見せています。
この映える田園風景を捉えようとカメラをかまえる方々が多くなってきました。皆さんおいでください。
「上越市「地域の宝」を認定しました」をご覧ください。