雨乞い地蔵(1枚目)、7月に行う祭りの様子(2枚目)
平成6年6月の雨乞い神事(3枚目)、平成28年の地蔵を背負うデモンストレーション(4枚目)
雨乞い地蔵は大光寺石製の阿弥陀如来像で、普段は池のほとりの堂に安置されています。毎年7月17日には、堂の前に集落の人たちが集まり、花やぼた餅を供えて祭りをします。
室町時代の作とみられ、江戸時代の開墾時に地中から発見されたと伝えられています。平成15年5月20日に三和村文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。
この地域は昔から灌漑(かんがい)を溜池に頼る水不足の地域でもあり、水不足の年には地蔵を恫喝して池に放り込み雨乞いを祈願する雨乞い神事が行われてきました。
近年では、平成6年6月12日に20年ぶりに行われました。雨乞いの流れとしては、地域の代表が「お地蔵さん早く雨を降らせて下さい」と唱えて地蔵を堂から引き出して池に運び、「雨を降らさないと池の泥の中にいれておくぞ!放り投げるぞ!」と恫喝し、縄で縛り数人がかりで池に入れます。その後一度引き揚げ、「いつまでも泥の中にいたいならまた入れてやる!」と放り込みます。地蔵(水番)が「雨を降らすから、ぜひ揚げてくれ!」と懇願し、「よしわかった。本当だな?」(代表)、「本当だ!」(水番)のやりとりの後地蔵は引き揚げられました。
この日の夜に、恵みの雨が降ったそうです。
越柳町内会
2016年7月に地域活動支援事業により「案内看板/解説看板」を設置致しました。先人達の苦労を後世に伝えていきたいと思います。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。