坊金の大スギ全景(1枚目)、大スギ周辺の草刈り作業(2枚目)
高山ウォーキングに参加する地域の方々(3枚目・4枚目)、足場を組み行う大スギの樹勢回復治療(5枚目)
坊金の大スギは、霧ヶ岳中腹、通称高山の、武能の旧諏訪神社境内地に生育しています。坊金集落にあった5社は合祀により坊金神社となり、大スギは現在坊金神社の御神木として大切に守り伝えられています。樹齢800年以上、目通り8.5メートル、樹高約25メートル、枝張り径26メートルの巨樹で、四方に枝を張り緑の葉をつける様は、森林のように見えます。
大スギから西に、ほぼ同じ高さに直峰城跡(標高344メートル)の威容を望むことができます。直峰城在城時代の城主が時報の鐘をこの木の枝に吊るし時を報じたとも、謙信公が直峰城との連絡のためにこのスギの枝に鐘を吊って連打して合図したとも伝えられる大枝があります。現に、鐘を吊り下げた跡が認められるとも言われています。
大スギは、地域の方々により草刈りなど環境整備が行われています。平成28年冬に雪の重みで枝が折損した際は、翌々年の平成30年に地域の方々が樹木医に委託をして樹勢回復治療が行われました。毎年10月には、町内会行事として大スギまでの散策が行われ、大スギのたもとで歓談しながら楽しく後継者育成が行われています。
坊金の大スギは、昭和31年3月13日に新潟県文化財に指定されています。
坊金町内会
歴史を感じさせる樹齢800年超の坊金の大スギ。地域のシンボルとして力をもらい、大切に守っています。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。