牧に伝わる1年を通じた米作りの文化
- 田植節句(6月)
田植えが無事に終了した労をねぎらうとともに、その年の豊作を願って笹餅やおぼろ汁などを作ります。
- お刈上げ祝い(10~11月)
あんころ餅ときのこ汁などで稲刈りが無事に終了したことをお祝いします。
- とうど呼び(12月)
日当をもらわずに農作業の手伝いをすることを「とうど(田人)」と呼んでいます。昔の農作業は、互いの家どうしで助け合いながら行っていました。
「とうど呼び」は、秋の農作業が落ち着いた頃、お礼のために手伝いをしてもらった人を招き御馳走をふるまう行事のことです。とうど呼びのふるまいは、ご飯におぼろ汁、魚、のっぺ、大きな油揚げの入った煮物などで、料理の持ち帰りには、藁で作った「つとっこ」が用いられました。つとっこに入った料理を、家で待つ子どもたちは楽しみにしていたといいます。
活動団体
特定非営利活動法人 よもぎの会
活動内容など
昔ながらの郷土料理を次世代へ伝承すること、食に関する情報を長期的に幅広く市民に向けて発信することを目的に、「体験交流事業」として地域内外から参加者を募り実施しています。
- 郷土料理の研究、調査
- 小中学生の総合学習及びクラブ活動への協力
- 体験交流事業の実施
- 高齢者への食生活支援事業
- 特産物の開発 など
申請団体からのメッセージ
牧区は、春夏秋冬、美しい大自然に囲まれて、心豊かに生活してきました。田畑を耕し、自然の恵みを上手に利用して、ぬくもりのある暖かさを味わえる食事をしてきました。
しかし、時代の流れは生活様式を変え、それらが伝承されることが難しくなってきました。私たちよもぎの会は、次世代の子供たちのためにも、自分自身のためにも牧区の食文化を受け継ぎ記録し、残しておかなければと思います。
関連情報
その他の「地域の宝」
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。