大乗寺遺産の五輪塔(1枚目)と説明板(2枚目)、鹿島神社石碑(3枚目)
大乗寺址鹿島神社内の弘法大師堂(4枚目)と石塔石仏群(5枚目)、大乗寺の「ばんもち石」(6枚目)
吉川区の大乗寺址鹿島神社は、単に村の鎮守というだけでなく、長い間、地域の聖域とされていたことを示す、多くの古い石塔や石仏群が残されています。
大乗寺(真言宗)は春日山からみて鬼門の位置にあり、上杉謙信公にも深く信仰されました。景勝の頃に現在の大乗寺址から春日山に移され、慶長3年(1598年)、豊臣秀吉により景勝が会津へ移された際に、謙信公の廟を守って、会津、そして米沢へと移りました。その子孫は現在米沢市の上杉神社の宮司を務めています。
大乗寺町内会
現在の鹿島神社の石碑はこの地域にまれな戦国時代の特徴である格子穴があり、「越後上杉文化」をよく伝える様式です。
また、大乗寺跡には鎌倉時代から室町時代に建てられた、有力な武士や僧侶らを祀った供養塔である「五輪塔」が保管されています。
このように大乗寺には後世に伝えていくべき貴重な歴史遺産があり、「地域の宝」です。町内会外の方に広く知っていただきたいです。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。