地盤沈下を防止するため、地下水の節水にご協力ください。
上越市の地盤沈下対策については、以下のメニューでご覧いただけます。
地盤沈下とは地下水の過剰な汲み上げにより、主として粘土層が収縮することで起きる現象です。上越地域では、冬期間の消雪用の地下水利用が主な原因となって地盤沈下が発生しており、今後とも監視体制の充実に努めるとともに、消雪用地下水の揚水を削減する対策や、節水、地下水かん養といった地下水保全対策を重点的に進める必要があります。
地盤沈下により次のような影響が考えられます。
杭をもつ建物等については、地面が沈下しても杭はそのままの高さであることから、地面からみると建物等が地面から浮き上がっているような状態となります。これに伴い、入り口の段差・傾斜が生じ、ガス管や水道管などの断裂のおそれがあります。また、抜け上がった杭は、水平方向の地震に対し、弱くなります。
井戸については、地面が沈下しても井戸はそのままの高さであることから、地面からみると井戸が地面から浮き上がっているような状態となります。
地盤の沈下により地表面の勾配が変化し、既存の排水路等の排水に障害が生じるおそれがあります。これにより豪雨時の浸水、農業用排水路、下水道などの排水不良を招くおそれがあります。
既存の建物や道路等の地盤が均一に沈下せず、一部分のみが沈下する場合、構造物に亀裂を生じるおそれがあります。
国土交通省、新潟県及び上越市は、昭和43年より毎年、市内の水準測量を実施して地盤沈下の状況を監視し、新潟県ホームページ上越地域における地盤沈下(外部リンク)で公開しています。
上越市生活環境の保全等に関する条例 [PDFファイル/249KB]により、本市の区域(安塚区、浦川原区、大島区、牧区、中郷区及び名立区を除く)に揚水設備を設置する場合は、規模に関わらず、市への届出が必要です。また、地盤沈下防止のため、設置する場所及び井戸の深さによっては、新潟県生活環境の保全等に関する条例により設置できる揚水設備の規模が規制されます。
市では、冬季の主として消雪用地下水の汲み上げによる地盤沈下の防止を図るため、県が策定する「上越地域地盤沈下緊急時対策」に基づき、地下水及び地層収縮量を監視するとともに、これらが一定の基準を超過し「地盤沈下注意報」及び「地盤沈下警報」が発令された場合、広報車等により事業場及び市民に周知すると共に、地下水節水の協力を依頼します。