この狛犬は、安塚神社に守護などのために置かれている阿吽で一対を成し、像高はともに33センチほどです。両像ともに前脚は補修されていますが、髪の末端は渦をまき、小さい口や短い尾などが特徴的です。像の表面は、現在朱漆塗りですが、これは江戸時代の補修と伝えられており、本体は室町時代の制作と考えられています。安塚神社には上杉謙信が奉納したという灯籠と槍の穂先(ともに市文化財)があり、この一対の狛犬はそれらと一具のものと考えられています。
昭和56年1月10日に旧安塚町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。