この石仏は、頭上部には地蔵菩薩を表す種子(しゅじ:密教で如来・菩薩をあらわす梵字)が彫られており、裏面には「大永六丙戊年六月吉日」の銘が読み取れます。制作年代(大永6年(1526年)6月)が確認できる板碑型の地蔵菩薩像では県内最古で、県内の石仏の年代を測る基準となる石仏です。像高はそれぞれ36センチ、38センチです。
平安・鎌倉時代と発展しつつあった石仏の制作は戦国時代になって衰退期を迎えました。この石仏は、像容などを極端に簡素化したこの時代の特徴を残します。
平成8年5月17日に旧安塚町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。