この御文は、縦25.5センチ、横21センチの袋綴で、本願寺9世実如の真筆として稱専寺(しょうせんじ)に伝えられています。浄土真宗の教えを農民の男女にもわかるようにかみ砕いて、手紙文として送ったものです。文明5年(1473年)、文明3年(1471年)、文明6年(1474年)、寛正2年(1461年)、文明6年、明応6年(1497年)、明応7年(1498年)の順に13通の御文が綴じられています。年代不順に有力な同寺の檀家に送り続けられたものを、年代順に綴じて保存され、後に稱専寺に寄進されたものと考えられています。「明応七年初夏 仲旬第一日」と奥書があります。(明応7年=1498年)
昭和48年10月4日に旧安塚町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。