これらの棟札は、いずれも杉材製で、寛元三年(1245年)のもの、正安元年(1299年)のもの、寛永五年(1628年)のもの、文化九年(1812年)のものの4枚からなります。
棟札は、寺社や民家など建物の建築、修築の記録や記念として梁など建物内部の高所に取り付けた札のことです。
寛元三年の棟札は、表の文字は摩滅していますが、裏面の内容から、白山神社はこの時代の創建と考えられています。正安元年の棟札には、僧良円の力で寄付金を集めたことや、御宝殿造営にあたり人々に奉加協力をお願いしたことが記されています。文化九年の棟札は最も新しいもので、現在の本殿はこの時代に建立されたものであると考えられています。
昭和61年5月19日に旧浦川原村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。