この板碑は、総高32.5センチ、幅17.5センチで、凝灰岩でできています。南北朝時代の制作であると考えられています。
板碑とは、主に供養塔として用いられる石碑の一種で、板状に加工した石材に梵字(ぼんじ:仏の象徴として書き表す文字)や供養年月日などを刻み、額部に二条線(二重の線)を巡らせます。この板碑は、頭部の山形や額部の二条線は風化などで形が崩れてしまい、下部も折れて失われており、文字が刻まれていたであろう部分にも文字は確認できません。
平成16年3月24日に旧浦川原村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。