虫川城は、標高94メートルの半独立丘(小字名「古城」「馬場」)に築かれた山城です。築城時期は南北朝時代と考えられていますが、詳細は不明です。遺構は主郭のほか、矢倉跡、土塁跡、帯郭などが確認されています。保倉川と小黒川・細野川との合流地点に近く、三国街道(松之山街道)を見下ろす直峰城の北方に立地し、舟運・陸運による交通の岐点となっていたとされます。三国街道の拠点直峰城の支城としての役割を担っていたと考えられています。
昭和51年3月31日に旧浦川原村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。